お宮参りで「でんでん太鼓」は必要?意味/使い方/使った後はどうする?【お宮参り小物・豆知識】
今回は、お宮参り小物の「でんでん太鼓」について解説します。
お宮参りをご予定で「でんでん太鼓」について、「購入するべきかの判断がつかない」「意味や使い方などに疑問がある」という方に 役立つ情報です。
本記事は、このような方へ向けて執筆します
- お宮参り小物の「でんでん太鼓」って必要?
- なぜ、でんでん太鼓を使うの?(意味は?)
- どうやって使うの?(使い方/取扱方法)
- お宮参りの後は、どうするの?(処分方法)
この記事を読めば…
- でんでん太鼓が、どのようなものかが分かる
- でんでん太鼓の購入を判断し、決定できるようになる
- 購入方法から、使い方、処分方法まで、わかる
この記事は、数多くの伝統行事に関わってきたスタジオGRACEカメラマンが執筆しています
でんでん太鼓は、すべて丸(円)で作られており、裏も表も同じ形。
そのことから、
- 「丸い性格=おだやかな人になりますように」
- 「裏表のない人になりますように」
という願いが込められています。
その他の意味や、お宮参りの後、どうするかなど、詳しくご紹介しますネ♪
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でんでん太鼓とは?
でんでん太鼓は、柄(え)がついた 太鼓の両側に、玉のついたヒモが 取り付けられている 子どものおもちゃ。
↓ これが、でんでん太鼓。お宮参り用のは華やかですね♪
赤ちゃんを泣き止ませる効果が絶大!
革張りのしっかり音が出る「でんでん太鼓」は、お宮参りにも使いますが、普段、家に置いておくのも、おすすめです。
なぜなら、でんでん太鼓の音は、赤ちゃんを泣き止ませる効果が絶大!
私たちも、赤ちゃんの撮影をするとき、でんでん太鼓は必須アイテムです。
ずっと鳴らし続けると、音に慣れてしまうので、ここぞ!というときに使います。
ホントに超おススメ(効果絶大でんでん太鼓様)
でんでん太鼓の意味は?
でんでん太鼓は、出産祝いや誕生祝い、お宮参りのお祝いとして、贈られる縁起物です。
古くから、「太鼓の音は、魔物を祓う」とされており、赤ちゃんの魔除けになると信じられてきました。
また、すべてが丸(円)で作られ、裏も表も同じ形であることから、丸い(=おだやかな)性格で裏表のない人になりますようにとの願いも込められています。
地域によっては、でんでん太鼓の玉が「豆」で作られていたところもあり、「まめまめしく、元気に育ちますように」という意味もあります。
「まめまめしい」とは、「誠実、真面目、よく働く」などの意味です。
でんでん太鼓に込められた願い
- 赤ちゃんを魔物、厄災から守ってもらえますように
- 元気に健やかに育ちますように
- おだやかで、まあるい性格になりますように
- 誠実で、働き者になりますように
でんでん太鼓は、いつからあるの?(歴史)
でんでん太鼓は、奈良時代に中国から入ってきた「振り鼓(ふりづつみ)」を模倣し、小さくした遊び道具でした。
平安時代には、貴族の間で使われていましたが、江戸時代に、一般にも広まり、赤ちゃんをあやす おもちゃ として普及しました。
でんでん太鼓は、お宮参りに必要?不要?
でんでん太鼓は、お宮参りに絶対に必要というものでは、ありません。
お宮参りの風習や、しきたりは、地域によって異なります。
縁起物は、各ご家庭によっても考え方が違います。
赤ちゃんのために、用意してあげたいなと思えば、準備しておくと良いでしょう。
でんでん太鼓は、誰が買う?
昔から、でんでん太鼓は、出産祝い、誕生祝いの贈り物の品でした。
ご両家の両親や、ご親戚、ご近所の方が、お祝いの品として贈るものでしたが、現在では、誰が買うべきという決りは、ありません。
パパやママが「赤ちゃんのために買ってあげたい」と、ご購入される方も多いです。
また、神社でお宮参りのご祈祷をした際に、授与品として、神社から、いただくこともあります。
でんでん太鼓は、どこで買う?(購入方法)
でんでん太鼓を贈りたい、でんでん太鼓が欲しいという方へ
どのような入手方法があるか、ご紹介します。
でんでん太鼓の入手方法は、3つ
- お宮参り(初宮参り)で、ご祈祷した神社で授与品として、いただく
- 楽天市場やAmazonなどの通信販売で買う
- 店舗で買う
① お宮参りのご祈祷の際、授与品として「でんでん太鼓」をいただける神社
- 冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)群馬県
- 櫻木神社(さくらぎじんじゃ)千葉県
- 妻木八幡神社(つまぎはちまんじんじゃ)岐阜県
その他
②楽天市場、Amazonなどの通販
今では、もっとも一般的な購入方法となりました。
他のお宮参り小物もそろえるなら、セットで買うほうがお得です。
店舗で買う
実際にお店で見て、買いたい場合は、
- 結納品などを扱う百貨店
- 産着(宮参り着/掛け着/お祝い着/のしめ)を扱う呉服店
- 太鼓店や民芸品店
などで販売されていますが、でんでん太鼓は取扱店舗が少ないため、お店に行く前に電話で確認してみましょう。
お宮参りでの「でんでん太鼓」の使い方
お宮参りでの「でんでん太鼓」の使い方は、地域によって違います。
私の住む地域(関西)ですと、産着のヒモに、でんでん太鼓、犬張り子、のし扇子(末廣)、紐銭を 紅白、または金銀の水引でぶら下げます。
犬張り子に、扇子とでんでん太鼓を麻ひもでくくりつけてから、産着にぶら下げるところもあります。
ベビードレスなど、洋装で参拝するとき、ぶら下げるところがないなら、手で持って、お参りしても良いです。
お宮参りで使った後はどうする?
お宮参りで使った後は、ベビーベッドのところに飾ったり、赤ちゃんのおもちゃとして遊ぶと良いです。
神社でいただいたものでも、お守りや御札と違い、「記念品」ですので、玩具として遊んでかまいません。
子供が大きくなった、使わなくなったらどうする?(処分方法)
ボロボロになった、使わなくなったという場合は、神社やお寺で、お焚き上げしてもらいます。
ご自身で捨てる場合は、塩で清め、白紙に包み、感謝の言葉をかけながら捨てましょう。
人形や愛着のある物を捨てるときの「お清め」の仕方
人形や動物の形をしたもの、縁起物、愛着のあるものなど、そのまま捨てるのは「罪悪感」がある場合、お清めしてから捨てます。
お清めの手順は
- 自分の身を清める(シャワー、入浴など)
- 捨てる物をできるだけ、きれいに拭く
- 塩を振る
- 白い紙に包む
- 感謝の言葉をかけながら、ゴミ袋へいれる
補足 基本的なこと・お宮参り小物とは?
ご存じの方も多いかとは思いますが、お宮参り初めての方へ
お宮参りの小物の種類
- 帽子&よだれかけ
- お守り袋、のし扇子、でんでん太鼓、犬張り子、紐銭
お宮参りのキホン
お宮参りは、日本の伝統的行事。
【時期】
一般的に、生後1か月頃に行うとされています。
【すること】
具体的には、産土神(氏神様)を まつる神社へ お参りし、ご祈祷を 受けます。
【目的】
- 赤ちゃんが誕生したことを神様にご報告する
- 無事に産まれたことへの感謝の気持ちを神様に伝える
- わが子の健やかな成長を祈願する
お参りの時には、父方の祖母が赤ちゃんを抱きます。
赤ちゃんには 白羽二重の内着を着せ、産着をかけます。
産着をかけるときに、様々な願いを込めた縁起物を付けます。
この、産着につけるための縁起物が「お宮参り小物」です。
お宮参りは、地域により、風習や 習わしが 異なるため、お宮参りに行く時期や 決まり事、小物の種類なども、地域によって異なります。
※お宮参りは、宮参り、初宮参り、初宮詣とも言う
※神社ではなく、お寺へ行く場合は、お初参り、初参りと言う
※産着(うぶぎ)は、初着(うぶぎ)、掛け着、お祝い着、宮参り着、熨斗目(のしめ)など、呼び方がいろいろある
まとめ
でんでん太鼓は…
- 赤ちゃんを魔物、厄災から守ってくれる
- 元気に健やかに育ちますようにとの思いが込められている
- おだやかで、まあるい性格になりますようにとの思いが込められている
- 誠実で、働き者になりますようにとの思いが込められている
- 誰が買うという決りはない
- お宮参りが終われば、玩具として使って良い
- ボロボロになるまで使って良い
- 使わなくなるまで使って良い
- 処分は、神社やお寺でお焚き上げ、または自分でお清めして捨てる