お宮参り「パパの服装」何を着ればいいの?
■お宮参りの服装シリーズ、今回は男性編「パパの服装」について、どんな服装が臣親参りにふさわしいのか、マナーも含めてご紹介します。
この記事は、このような方へ向けて執筆します。
- お宮参りへ行くときのパパの服装、どんな服を選べば良いか悩んでいる
- マナー違反にならない、お宮参りの服装が知りたい
- 父親はスーツ・ネクタイでなきゃダメ?
記念撮影では、基礎知識として服装のマナーも学びます。
この記事は、数多くの記念撮影をしてきたスタジオGRACEカメラマン、馬場みのりが執筆します。
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お宮参りでの理想的なパパの服装
お宮参りへ行くときの父親の服装は、
- スーツ(礼服、ブラックフォーマルスーツ、ダークスーツ)
※ 和装にする場合は、紋付の羽織袴も良いでしょう。
では、なぜスーツが、良いのでしょうか? その理由を3つ、順番のご説明します。
お宮参りのパパの服装|スーツが良い理由①
お宮参りにスーツを着る理由は、
- 神様をまつってある神聖な場所で行う、神聖な儀式だから
神聖な儀式とは、具体的に何をするかと言いますと、
- 産土神/氏神様をまつってある神社へ行く
- 正装した神職(神社の人)にご祈祷していただく
ご祈祷の目的は以下の3つです
- 神様に赤ちゃんが無事産まれたことをご報告
- 神様に感謝の気持ちを伝える
- 赤ちゃんが健やかに成長することを願う
=「神様に我が子のことをお願いに行く」ということです。
ですので、失礼な服装で行ってはいけないことが、わかると思います。
お宮参りのパパの服装|スーツが良い理由②
大人としてのマナーや常識といった観点から。
- セレモニー(儀式、式典)には、適切な服装をするのが一般的(常識)だから
服装・ファッションは、自己表現なので自由で良いのでは?と思うかもしれませんが、服装はマナーであり、知識や知性の表れでもあります。
特に、男性はドレスコードやスーツのマナーを知っておかないと、社交の場やビジネスの場において恥をかくことも…。
また、服装にあわせた立ち振る舞いをすることもマナーのうちですので、行動にも気をつけましょう。
お宮参りのパパの服装|スーツが良い理由③
- 赤ちゃんの衣装が正装なら、父親も格を合わせないとおかしい
一般的にお宮参りでは、赤ちゃんに着物(産着/祝い着/のしめ)をかけたり、ベビードレスを着せます。
赤ちゃんの着物やベビードレスは、セレモニー用の服装。
着物の下に白羽二重の内着を着せるなら、父親は礼服(ブラックフォーマルスーツ)を着るのが、ふさわしいです。
最近では、白羽二重の内着の代わりに、ベビードレスやロンパースを着せることが増えました。
その場合、父親の服装は、ダークスーツが良いでしょう。
お宮参りにはNG マナー違反な服装
では、NGな服装もご説明します。
お宮参りに適さない服装は、
- 汚れた服
- ヨレヨレの服
- 肌の露出が多い服
- ジーンズや作業着
- 浴衣、甚平
- 裸足、素足、ビーチサンダル、サンダル、つっかけ
- Tシャツに短パンなどカジュアルすぎる服
- スウェット、ジャージなどラフすぎる服
お宮参りでご祈祷を受ける際、神職は正装です。
赤ちゃんに産着(お祝い着/掛け着/のしめ)を着せるのも、ベビードレスを着せるのも正装。
なのに、両親がラフな服っていうのは、おかしいですよね。
神社は神様のおうちですから、これらの服装は、ふつうに参拝するときにも控えましょう。
男性のファッション小物|革製品はNG?
- フォーマルシューズは「革製品」でもOK
神社やお寺へお参りするとき、革製品はダメと聞いたことはありませんか?
これは、殺生(生き物を殺すこと)を思い起こすからという理由です。
しかし、男性のフォーマルシューズは本革でもOKです。
靴は、地面と接するので強い素材が必要なため、合皮などの素材がなかった昔から、「フォーマルシューズは革製品でも良い」とされています。
靴は、デザインにより「フォーマル度」が異なります。
デザインには注意して選びましょう。
フォーマルシューズなら「黒い内羽根のストレートチップ」が定番!
羽根=ヒモを通すところ。
内羽根のルーツは貴族、外羽根のルーツは軍隊と言われており、フォーマル度が高いのは内羽根。
型押しやアニマル柄などはNGですので、避けましょう。
格式の高い場所へ行くなら特に服装には注意
お宮参りの服装は、明確な決まりはありません。
しかし、ご祈祷は「儀式」ですので、カジュアルすぎる服装やラフな服装では、神社から断られる場合もあります。
格式高い神社やお寺を訪れるときは、とくに服装のマナーに配慮しましょう。
両家の祖父母や妻とのバランスも大事
- お宮参り参加者で服装に統一感があると良い
一方のご家族に失礼にならないために…
写真を撮る、撮らないに関わらず、お宮参りに参加するご家族の服装は、統一感があったほうが良いです。
統一感とは、「服装の格」「フォーマル度」のこと。
和装でも、洋装でも、服装には「格」があります。
例えば、「父方のご両親は礼装なのに、母方のご両親は普段着」ですとバランスも悪く、一方のご両親にも失礼にあたります。
ひとくちメモ 服装の格とは?
服装には、格式(フォーマル度)の高い順に「正礼装」「準礼装」「略礼装」「略装」というのがあります。
これは、洋装にも、和装にもあります。
お宮参りの場合、赤ちゃんに白羽二重と産着(お祝い着/掛け着/のしめ)を着せるのは、正装(正礼装)にあたります。
※正式には白羽二重ですが、最近は ベビードレスや ロンパースを着せるのが主流
両家のどちらかが「格」を重んじるご家庭の場合は、参加される皆様も、そちらに合わせるほうが良いでしょう。
お宮参り|パパの服装 選び方
では、パパの服装を選ぶときに、気をつけるべきことを見てみましょう
妻とのバランス
- 父親と母親(ご夫婦)の服装は、同格が好ましい
例えば、パパがビジネススーツで、ママが礼服というのは、バランスが悪いです。
- パパが礼服なら、ママも礼服(着物もOK)
- パパがダークスーツなら、ママはフォーマルワンピースやスーツ(着物もOK)
スーツの色・柄
- 赤ちゃんのお祝い着 ( 産着/掛け着/宮参り着 )より派手にならない
- ブラックフォーマル、または、ダーク系
- 基本的には無地
女性の場合は、白やベージュ、パステル系のピンクやイエローなどの淡い色、明るい色でもOKですが、
男性が明るい色のスーツを着るのはふさわしくありません。
黒、濃紺、ネイビー、グレーなどダーク系の色を選びましょう。
また、柄の入っているものも、お宮参りにはふさわしくありません。
無地か、無地に近い細かい柄を選びましょう。
目立たないストライプなら入っていても大丈夫です。
シャツ
- 基本はレギュラーカラーの白無地
カラーシャツは、カジュアルな印象を与えてしまうため、スーツにあわせるワイシャツは「白の無地」が良いでしょう。
えりの形は、レギュラーカラーか ワイドスプレッドカラー。
フォーマルな場では、季節が夏でも半袖はNG。長袖を着用します。
ボタンダウンは、カジュアルなので お宮参りには 不向きです。
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アンダーシャツ
- 肌色のVネックか、Uネック
ワイシャツの下に着るアンダーシャツは Uネック、または Vネックが 良いでしょう。
ネクタイを緩めたときや、外したときにも、首元からアンダーシャツが見えません。
色は、なるべく肌に近い色のほうが透けにくいです。
「下着が見えない、透けない」のも、マナーのうち。
暑さ対策や寒さ対策は、シャツの素材で調節しましょう。
ネクタイ
- 礼服なら慶事用のネクタイ(白、シルバー)
- だからなら上品なデザインのネクタイ
- 黒や派手すぎるものはNG
ブラックフォーマルスーツの場合は、ホワイト系、シルバーグレー、シルバーなど、お祝い向きの明るい色を合わせます。
ビジネススーツの場合は、ライトブルーやピンク系などパステル系の中間色を選べば華やかで、おしゃれな印象に。
エンジや青など、濃い色を合わせるのも良いでしょう。
柄は、無地、またはシンプルで目立たないストライプや、小さなドット、上品な小紋(全体的に柄の入っているもの)ならOKです。
ネクタイの素材について
フォーマルなネクタイの生地は、一般的にシルク(絹)がポピュラー。
しかし、シルクは自宅で洗うのが難しいのという難点があります。
シルク以外の素材なら、安価で光沢のあるポリエステルがおすすめ。
お洗濯も簡単です。
特に、お祝い事で使用するネクタイは、白やシルバーなど、汚れが目立つ色です。洗えるというのは、かなりポイントが高いです。
ネクタイが苦手な方は、ノーネクタイで神社へ行き、ご祈祷や記念写真を撮るときだけネクタイをしめるとラクですよ。
シルクなら、こちらのネクタイがおすすめ
高級感のある光沢と上品で洗練されたデザイン
ポリエステル100%なら、こちらがおすすめ
ネクタイとチーフのセットは、フォーマルな装いには必需品です↓
靴下
- ミドル丈の黒
靴下は、必ず履きましょう。
ショート丈のものは、カジュアルすぎてふさわしくありません。
ひざ下までの丈のもので、色は「黒」です。
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靴
- スーツの色に関係なく黒
靴は、茶色だとカジュアルな印象になってしまうため、スーツの色に関係なくおすすめは「黒」。
形は、内羽根式のストレートチップ。
シーンを問わず履けますので、「靴の種類とかわからない」という方も、これさえあればOK。
冠婚葬祭にも、ビジネスにも使えます。
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内羽根のストレートチップとは、こんな形の靴です。
- 黒でも、ローファーや紐の無い靴はカジュアルなので、お宮参りにはふさわしくありません。
ローファーは、ヒモのない脱ぎ着のラクな靴です。
loaferという名前には「怠け者の」といった意味合いがあり、もともとは室内用のカジュアルな靴でした。
ですので、フォーマルな装いのときには履くのは控えましょう。
お宮参り|パパの服装 注意点
久しぶりにスーツを着る際の注意点と対処方法です。
サイズの確認は必須
- 久々に着るなら早めの試着で、サイズ確認をしましょう
久しぶりに着るスーツや礼服は、サイズが合わなくなっていることもあります。
あまりにもサイズが合っていないと、不格好ですので、事前に試着しておきましょう。
スーツのレンタルは優秀で便利
フォーマルスーツは、あまり着る機会がないという方は、レンタルもおすすめです。
レンタルのメリット
- 買うより安い
- 必要なものが全てセットになっている
- サイズの種類も豊富
- 礼服のレンタルは、即日発送してくれるので安心
- クリーニング代が不要
- 保管場所が不要
また、礼服に合わせるコートも買うと高いので、あまり着ないならレンタルしましょう。
購入よりはるかに安く、お得です。
レンタルの場合、必要な物がすべてセットになっているので、シャツもネクタイも靴も、きちんとしたものがそろいます。
自分で選ぶ必要がないうえ、マナー違反もないので、安心して着用できます。
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【カメラマンが伝授】パパがカッコよく写るためのワンポイントアドバイス
撮影前にココを確認!
お宮参りの記念写真は一生残る大切な写真です。
撮影もイベントのひとつとして、楽しんでください。
せっかくの記念撮影ですから、きちっと、パリッと、カッコよく写りましょう。
そのためにチェックするべきポイントをご紹介します。
写真を撮影する前に、サッと確認してほしいのが
- 上着のポケットのフラップ
フラップとは、ポケットの上についているフタのようなものです。
フラップは通常、屋外ではポケットの外側に出し、屋内ではポケットの中に入れます。
しかし、記念撮影のときにはスタジオ内であってもフラップは外に出します。
「写真を撮るときはフラップはポケットから出す」と覚えておきましょう。
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あとは、上着のボタン。スーツのボタンは全部留めません。
立っているときは…
- 2ボタンのスーツ=上1つを留める
- 3ボタン=上中2つを留める
- 4つボタンダブル=上1つを留める
- 6つボタンダブル=中1つ、または中下2つを留める
記念撮影のときに椅子に座ることがありますが、
スーツで座るときは、ボタンを外すのがマナーです。
ネクタイも忘れずに! 曲がっていないか確認しましょう。
最後に髪型
- 前髪が目にかかっていないか
- 乱れていないか
を確認。
- ネクタイや髪型は自分では確認しにくいので、まわりの人やカメラマンに確認してもらいましょう
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記念撮影の時のポーズ
腕をどうするか?
- スーツ着用の際は、腕を後ろや前で組まず、肩からまっすぐ下へ伸ばします。
これは、スーツにシワが入らないようにするためです。
体の向きは?
- カメラに対し、真正面ではなく、斜め45度にし、お顔だけカメラのほうを向きます。
姿勢は?
- 猫背や前かがみにならないよう、骨盤を立てて、背筋をすっと伸ばします。
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