七五三撮影|良い写真を撮るコツ①草履を嫌がるのは大人が悪い⁈ 正しい履き方を知ろう

七五三の草履について

■七五三の記念撮影で、良いお写真を残したいなら、絶対に知っていて欲しい! 今回は、子どもの和装に合わせる「草履(ぞうり)」についてです。

お子さまの機嫌が悪くなる理由で一番多いのは「草履が痛い!」

七五三の前に、ビーチサンダルで練習させる親御さんも多いですが、危険もありますし、無意味なのでやめましょう。

この記事では、なぜ草履を履くと痛いのかと、どうすれば良いのかという対処方法をわかりやすく解説します。

お子さまの草履だけではなく、和装されるママさんにも役立つ情報です。

本記事は、このような方へ向けて、執筆します。

◆七五三で写真を撮るご予定の方

◆お子様が和装で記念撮影をされる方

◆和装や草履に詳しくない方

この記事を読めば、

  • 写真撮影がスムーズに進む
  • お子さまの機嫌が悪くなるのを防止できる
  • 草履が痛い原因がわかる
  • 草履の正しい履き方がわかる
  • 草履を履くときにやってはいけないことがわかる
  • 良い写真を残せる
スタジオGRACE
馬場みのり

この記事は、数多くの七五三撮影をしてきたスタジオGRACEカメラマン、馬場みのりが執筆します。

子育てがんばるママさんたちのお役に立てれば嬉しいです。スタジオGRACEの集客目的の記事ではありませんので、安心して最後までご覧くださいネ!

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七五三で子どもの機嫌が悪くなる理由、ダントツの1位は?

七五三で子どもの機嫌が悪くなる理由 No1は…

  • 草履に関すること

七五三でお子様の機嫌が悪くなってしまうことって、けっこう多いです。

理由は、いろいろありますが、3歳、5歳、7歳、どの年齢にも共通で多い理由が「草履」に関すること。

  • 履きにくい
  • 歩きにくい
  • 足が痛い

浴衣や着物を着たとき、履きなれない草履をはいて、同じように感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

また、お子様の草履に関しては、「草履という履物がどういうものか、大人が理解していない」ことにも原因があります。

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七五三で子供の機嫌が悪くなる理由

  1. 草履に関すること
  2. 着物や袴が苦しい
  3. おなかすいた

などが、多い理由です。

3歳女の子なら、着物に合う可愛い靴もあります

こちらの靴は、和風デザインで、足の甲にストラップも付いており、脱げることなく歩けます。

草履を履かせるのが不安な、成長がゆっくりなお子さんにも安心して履かせてあげられる靴。

可愛いので、七五三が終われば、普段履きにも使えますよ!

詳しくは、コチラ↓↓↓

【楽天市場】七五三★草履の代わりに履ける靴

七五三でお子様の機嫌が悪くなるとどうなる?

七五三でお子様の機嫌が悪くなると…

  • 良い写真が撮れない
  • 記念撮影ものすごく時間がかかる
  • 駄々をこねて参道にしゃがんだり、ねころんだりする=衣装が汚れる

予定していたことが、すべてスムーズに進まなくなります。

七五三は、お祝いの行事です。しかし、小さいお子様は「何をしているかわからない」と感じているかもしれません。

ご祈祷は退屈ですし、その上、着物や袴が苦しい、草履で足が痛いとなれば機嫌が悪くなるのも当然。

ゴキゲンななめになってしまうと、後が大変です。

ほとんどの場合、記念写真は、子どもが可愛く笑っている写真をご希望されます。

しかし、怒ったり、泣いたりしている状態から撮影スタートしますと、撮影終了までに大変時間がかかります。

七五三のあと、みなさんでお食事を予定されている場合は、予約時間に間に合わなくなることも…。

お子様の機嫌を悪くしないために「草履は持参」しましょう

七五三でお子様の機嫌を損ねないための対処方法は、

  • 家から草履をはかせない
  • 草履で歩かせない
  • 草履は記念撮影のときだけにする

和服を着せると草履を履かせたくなりますが、ぐっと我慢しましょう。

家から神社やお寺までは、履きなれた靴やサンダルを履かせ、記念撮影のときだけ草履を使います。

七五三の衣装の草履は、実用的な履物ではなく、あくまでも衣装(装飾品)と考えましょう。

草履と靴では、履き方や歩き方が全然違います。

草履とよく似たビーチサンダルでも、履き方や歩き方は違います。

草履で上手に歩くことは、大人でも難しいこと。

小さいお子様の場合、こけるおそれもありますので、草履を履かせるのは最小限にしましょう。

着物に靴なんて、おかしくない?

草履を持って行く場合、何を履かせれば良いの?

着物に靴って、おかしくない?

…と疑問に思うママさんも多いでしょう。

実際の七五三では、着物にスニーカーを履かせているご家庭が多いです。

神社やお寺は、階段や石畳、玉砂利、舗装されていない道など、足元がでこぼこしている場所もあります。

足を守るためにも、歩くときは、履きなれた靴を履かせてあげてください。

履いて行くのは、どんな靴でも良い?

履きなれた靴とは言っても、ドロドロに汚れたスニーカーなどはNG!

七五三で着る着物は正装です。ですので、なるべく靴もきれいなものを用意してあげましょう。

新品を買う必要はありませんが、事前にお手入れし、清潔な状態にしておくと良いでしょう。

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七五三では、「着物に靴」のお子さんも多いですよ。

撮影直前に草履に履き替えると良いです。

また、派手な色やデザインの靴は、控えたほうが良いです。

男の子なら黒、女の子なら着物の色と同系色の色がおすすめです。

ビーチサンダルで練習は無意味で危険も伴う

七五三の前に、ビーチサンダルで歩く練習をさせているというのをよく聞きますが、危ないのでやめてください。

草履とビーチサンダルは、履き方や歩き方が違います。

見た目は似ていますが、まったく違う履物だと理解しましょう。

七五三の前に、ビーチサンダルで「草履で歩く練習」をさせてはいけない理由

  • 草履とビーチサンダルは、別物
  • 草履の履き方・歩き方は、ビーチサンダルの履き方・歩き方とは異なる
  • ビーチサンダルは、長時間、歩くための履物ではない

ビーチサンダルは、こけやすいので小さいお子様には危険!

ビーチサンダルは、夏の海辺で熱くなった砂浜の上を歩くには便利です。

しかし、薄くてフラットな靴底は、健康上よくないことが多いです。

足にフィットせず、つま先や側面もサポートできす、長時間歩くことを目的にした履物ではありません。

また、普通の靴よりすべりやすく、足首をひねったり、捻挫をしたりするおそれもあります。

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馬場みのり

ビーチサンダルは、足に負担がかかりやすく、ケガもしやすい履物。

海で履くのもビーチサンダルより、マリンシューズや水陸両用シューズのほうが安全でおすすめです。

草履とビーチサンダルは履き方も歩き方も全然違います
草履とビーチサンダルは履き方も歩き方も全然違います

草履の履き方

ビーチサンダルと草履、どうちがうのでしょうか?

具体的に、違いをご紹介します。

草履は…

  • かかとが草履より少し出るのが普通
  • 足の親指と人差し指の間に前坪が当たらなくてよい

前坪=読み方:まえつぼ…足の指と指の間に当たるハナオの部分

かかとを草履より少し出して履くのは、なぜ?

ビーチサンダルは、足よりやや大きく、かかとがビーチサンダルより出ることはありません。

ですが、草履は「かかとが1㎝ほど出る」ように履きます。

底の厚みがある草履なら、2~3㎝かかとを出して履くこともあります。

理由は、着物の裾を巻き込まないためです。

草履のほうが大きいと、草履とかかとで着物の裾をふんでしまうことがあり、危険ですし、着くずれの原因にもなります。

草履は、かかとが少し出るのが正しい履き方
草履は、かかとが少し出るのが正しい履き方

前坪は、指の付け根に当たらなくて良い

足の親指と人差し指のあいだに入るハナオの部分を前坪(まえつぼ)と言います。

ビーチサンダルなら、指の付け根に当たるほど、足を入れて履きますが、草履は違います。

草履の場合、前坪は指と指のあいだにギュッと入れません。

少し隙間があいていて良いのです。

これを知らない大人が多いため、子どもに草履を履かせるとき、ギュッと足を奥まで入れようとします。

そんなことをすれば、子どもが痛がるのは当然。

草履のハナオは指の奥まで入れず、つま先でひっかけて履くのが粋(いき)…と昔から言われています。

ビーチサンダルと同じように履かせようとしてはいけません。

草履は、指の奥まで押し込まないのが正しい履き方
草履は、指の奥まで押し込まないのが正しい履き方

そんな履き方で歩けるの?

ハナオをしっかり指のあだに入れず、つま先でひっかけるような履き方で歩けるのかと疑問に思うかもしれませんね。

しかし、着物で歩くときは「小股ですり足」が基本。

靴を履いて歩くのとは全く違う動作です。

大人の方でしたら、少し練習すれば上手に歩けるようになりますが、小さいお子様には難しいでしょう。

子どもは、普通の靴を履いていても、大人より転びやすいです。

草履では歩かず、記念撮影のときだけ履くのが、おすすめ。

もし、「草履で歩く練習」をするのなら、ビーチサンダルではなく本物の草履を使い、こけないように充分注意しながら行ってください。

草履を履く前にすること

新品の草履は、見栄えをよくするためにハナオの幅が狭くなっていることが多いです。

ここに無理に足を入れると痛くなります。

ハナオを外側にぐっと押し広げておきましょう。

新品の草履は…

  • ハナオの付け根を外側に押し広げておく

こうすることで、足とハナオがすれて痛くなることが防げます。

草履のハナオは履く前に外側へ押し広げておきましょう
草履のハナオは履く前に外側へ押し広げておきましょう

お子さまには舟型?小判型?

草履の台には、舟型と小判型があります。

舟型は、スリムな台でスッキリ見えるので、大人の草履でも良く見る形。

小判型は、舟型より幅広で足をのせる面積が大きいです。

小さいお子様の草履には、小判型もよく見られます。

草履を履くのが記念撮影のときだけなら、着物との調和を考えて見た目で選ぶと良いでしょう。

草履の台は…

  • 舟型と小判型がある
  • 舟型はスリムでスッキリと見える
  • 小判型は面積が広く安定性がある

フォーマルな草履って、どれ?

草履のデザインには、大きく分けてふたつ、フォーマル(礼装用)とカジュアル(普段履き)があります。

どれをどれを選べばよいのかわからない方に簡単な見分け方をご紹介します。

フォーマルな草履のデザインは…

  • 草履の台が、白か、金色か、銀色
  • 草履の鼻緒が、金色や銀色

↑↑↑ 写真は、7歳用の草履、フォーマルなデザイン。写真をクリックすると詳細が見られます。

金色や銀色は、フォーマルな草履の代表的なカラー。

七五三用の草履は、白の台を使ったものも多く見られます。

7歳の女の子で、一式そろえる場合は、バッグやはこせこと草履がセットになったものがお得で、コーディネートも簡単ですよ。

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草履のかかと留めってどうなの?

草履を脱げにくくする「かかと留め」というゴムバンドのような商品があります。

私も仕事柄、数本、いろいろな色とサイズを買ってみたのですが・・・

ハッキリ言って、あまり役に立ちませんでした。

(T^T)

かかと留めの長さが、長すぎたり、短すぎたりすれば、結局、草履って脱げるんです。

サイズ調整できるように作られていますが、なかなかピッタリにはならず…

何名ものお子様に試していただいた結果、うちでは使わないことに…

( ̄▽ ̄;)

かかと留め、通販で買うと送料込みで千円ちょっと…。

高くはないですが、買おうか迷っている方は、本当にいるかよく考えてからにすることをおすすめします。

安くて確実にパカパカしないおすすめ品は、シューズバンド(パンプスバンド)。

セリアやダイソーなどの100円ショップで売っている大人用のもので大丈夫。

色は、透明のバンドが目立たなくて良いです。

大人用のパンプスバンドは、3歳児でも使えます。大人がパンプスにつけるように、草履を履かせた足にはめればOK。

草履の厚みによっては、きついかもしれません

ゴムなので伸びますが、きつくて不快そうなら無理にはめないでください。

ちなみに、記念撮影のときは、かかと留めやシューズバンドは、外した方が写りが良いです。

草履のかかと留めはパンプスバンドでも代用可能です
草履のかかと留めはパンプスバンドでも代用可能です

まとめ

七五三の草履について

  • 七五三で子どもの機嫌が悪くなる理由、第一位は「草履が痛い」
  • 草履は家から履かさず、記念撮影のときだけ使うと良い
  • 3歳女の子なら可愛い和風の靴もある
  • ビーチサンダルと草履は、履き方も歩き方も全く違う
  • ビーチサンダルで草履を履くときの練習をするのは無意味
  • 草履は、かかとを少しはみ出させてはくもの
  • 草履は、指の間の奥までハナオが当たらなくて良い
  • 草履は足をギュッと押し込んで履くものではない
  • フォーマルな草履は、台が白・金・銀、ハナオが金や銀
  • かかと留めは便利そうに見えるが、サイズ(長さ)が合わないと役に立たない

草履をビーチサンダルのように履かせようとすると痛がるのは当然…ということがご理解いただけましたでしょうか。

草履の正しい履き方を知って、無理のない履かせ方で、記念撮影を行ってください。

皆様のハレの日が素晴らしい一日になることを心より願っております。

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