双子のお宮参り|ママも着物を着る方法と注意点や段取りについて
双子のお宮参りで、ママが着物を着る方法について
双子のママは超多忙ですが、着物を着たいなら、あきらめずにママの希望も叶えましょう!
今回は、「双子のママがお宮参りで着物を着る」方法や注意点をご紹介します。
- 双子だけど、ママも着物でお宮参りしたい
- 双子ママが着物でお宮参りするときの注意点を知りたい
- 効率よくお宮参りするスケジュールを知りたい
本記事では、上記の方へ向けて執筆します。
執筆者:数多くの伝統行事に関わってきたスタジオGRACEのカメラマンが、実体験をもとに書いています
■この記事では、以下の内容で、順に解説します
- まず知っておいて欲しいこと「母乳シミ対策」
- 【母乳ジミ応急処置】母乳が着物についてしまったら…
- 授乳中のママが着物を着られる制限時間
- 双子のお宮参り いつ行くのがベスト?
- お宮参りまでにしておくこと
- お宮参りをスムーズに進めるための対策
- 双子のお宮参り記念撮影について
- 当日のスケジュール
- まとめ
まず知っておいて欲しいこと「母乳シミ対策」
授乳中の女性が 着物を着るときは、母乳のシミができるのを 防ぐ対策が 必要です。
- 母乳のシミは 落ちにくい
- 手間がかかってもシミを付けない対策をするべし
では、どうすれば良いのでしょうか?
着物に母乳を付けない対策5つ
簡単なことばかりですので、大切な着物を守るために、ぜひ、お試しください。
① たくさん吸収できる母乳パッドを使う
母乳パッドは、紙製や布製などあります。
母乳ジミ対策なら、おすすめは、使い捨ての「多めに吸収できるタイプ」。
使い捨てタイプの良いところは、
- 高吸収ポリマーが、一度吸った水分を 逃がさない
- テープが付いているものが多く、固定できる
- 洗わなくて良い
例えば、こちらの母乳パッド「多めタイプ」
夜間や長時間の外出に向いています。
母乳パッドは、普段使わないし、買うのイヤだなという場合は、生理用ナプキンやおむつでも代用できます。
ちょっとゴワゴワしますが…(^^;)
② 和装ブラにしっかり固定する
着物のときは、和装ブラを使います。
- 母乳パッドがズレそうなら、両面テープでしっかり固定しましょう。
両面テープを貼るのは、ブラとパッドを固定するためです。
間違っても、ママのおっぱいに貼らないように! かゆくなります。
和装ブラがなければ、授乳ブラでも代用できます。
スポーツブラのようなタイプで、胸のふくらみを強調しないものが向いています。
③着付け前に授乳/搾乳する
着付け前に 母乳を 出しておきましょう。
- 必ず、授乳/搾乳してから着付けに入ります。
搾乳が上手くできないと痛いし、時間もかかるし、ストレスですよね。
電動の搾乳機は、痛くないし、早いので、今までのは何だったの?ってなります (*^^*)
痛い、うまくできない、手がしんどいなどの搾乳の悩みが、一気に解消しますよ!
④着付けの際に授乳中だと伝える
着付けをしてもらうときに、
- 着付け師の方に、「授乳中です」と伝えましょう
胸を締め付けると、胸が張ってきたときに痛みます。
授乳中と伝えておくことで、気遣って着付けしていただけます。
⑤着物を着る時間を短くする
授乳中は、どうしても時間が経てば、胸は張るし、母乳も出ます。
- 着物を着る時間は、できるだけ短くしましょう
【母乳ジミ応急処置】母乳が着物についてしまったら…
どんなに気をつけていても、失敗することはあります。
もし、母乳が着物についてしまったら
- 何もしない!
「え?」と思われたでしょうが、実は難しい「何もしない」。
ついつい、拭いたり、こすったりしてしまいます。
絶対に、やってはいけないことは、
- お湯で拭く
- ぬるま湯で拭く
- ウェットティッシュで拭く
- おしぼりで拭く
- こする
これ、意外とやってしまいがちです。
シミを落ちにくくしたり、着物の繊維を傷める原因になりますのでご注意を。
母乳がついてしまったときは、着物専門のクリーニング店へおまかせしましょう。
授乳中のママが着物を着ていられる制限時間
普通の状態でも、慣れない和装は疲れます。
授乳中のママなら…
- 3~4時間が限界
- できれば2~3時間まで
この時間内に、お参りや写真撮影を終わらせる工夫が必要です。
では、
- ママの疲れを軽減する方法
- 時間を短く、スムーズに進める具体的な方法
をご紹介します。
双子のお宮参り いつ行くのがベスト?
お宮参りをする時期は、一般的に生後1か月頃とされていますが、双子ママにはキビシイです。
理由は、
- 帝王切開の傷の問題
- ママは寝不足で体調を崩しやすい
- おっぱいが張りやすい
- 授乳間隔が短い
この他には、首の座っていない新生児は、抱っこするのに気を遣うため、祖父母のサポートが受けにくい場合もあります。
たくさんのお宮参りを見てきた経験から、
- 双子のお宮参りなら、生後3か月~4か月頃が おすすめ
お宮参りに行く時期には、明確な決まりはないので、生後1~6か月くらに 行けば大丈夫。
中には、1歳近くでお参りされる方も いらっしゃいます。
生後3~4か月頃を おすすめする理由は、
- 抱っこしやすくなる
- 授乳間隔が長くなる
- 赤ちゃんが起きている時間が増えている
- ママの体調が安定してくる
双子の場合、帝王切開される方が多いですが、その傷も癒えてくるころ。
着物のときは、着物を体にピッタリと巻き付けるため、おなかの傷が痛いと辛いです。
もし、傷がかゆい、赤く腫れている、ケロイド状になっている場合は、先に傷を治すことを優先しましょう。
お宮参りまでにしておくこと
お宮参りを生後3か月頃に行くとして、それまでにやっておくことを順にご説明します。
ママが着付けをする間は、どうしてもお子様を誰かに任せることになります。
パパやお祖母様に、お世話をお願いしましょう。
- 赤ちゃんたちに、哺乳瓶に慣れてもらう
- パパやお祖母様に、抱っこ・授乳・おむつ替えに慣れてもらう
次に、お宮参りのスケジュールを決めましょう。
ママが育児で疲れて、何も考えられない状態なら、パパに任せても。
決め事と決める順番は、以下のようになります。
- お宮参りの参加者を決める(抱っこ要因は多いほうが良い)
- 日程を決める
- 行き先を決める(なるべく近くで)
- することを決める(ご祈祷・写真撮影・お食事など)
- 衣装を決める(赤ちゃんの衣装/パパ・ママ/祖父母)
- お参りで赤ちゃんを抱く人を決める
- 金銭的なことを話し合っておく
それぞれの決めるときのポイントは、次でご説明します。
お宮参りをスムーズに進めるための対策
1、お宮参りの参加者を決めるときのポイント
- 赤ちゃんをお世話してくれる人は多いほうがいい
ご両家のご両親、パパやママのご兄妹にも 参加していただくのが、おすすめです。
2、日程の決め方
パパとママで希望の日を決めてから、ご両親にお声がけしましょう。
どちらかの両親にお伺いを立てると、もう一方の両親が「なんで向こうに合わせなきゃいけないんだ」と、もめることがあります。
悪天候も考慮し、候補日は、いくつか出しておきましょう。
3、行き先の決め方
本来は、産土神、または氏神様をまつる神社に行きますが、最近では、あまりこだわらない方が増えています。
なるべく家から近いところにしましょう。
神社の他、お寺でも「お初参り」ができます。
- 最優先すべき条件は、家から近いところ!
迷ったら、
- 足元がフラットなところ
- 授乳室やおむつ替え台があるところ
- 待合室があるところ
- 格式の高いところ
などを考慮しましょう。
ママが着物を着るなら、格式の高い神社やお寺も、おすすめ。
なぜなら、
- 格式の高い場所には、上品でマナーの良い人が多い
- 施設内が美しく、参拝者に親切な作りが多い
という理由からです。
これは、私たちが、いろんな場所へ出張撮影に行って感じたことです。
4、することを決める
お宮参りですることは、以下の3つが一般的。
- お参り(ご祈祷、または一般的な参拝)
- 写真撮影(写真館/出張撮影)
- お食事会
しかし、すべて行う必要は、ありません。
お宮参りは、神社へお参りし、無事出産できたことのご報告と感謝の気持ちを神に伝え、赤ちゃんの健やかな健康を願う行事です。
ですので、「神社へお参りする」だけでも良いのです。
信仰心が薄ければ、ご祈祷をやめ、一般的な参拝だけでもOK。
そうすれば、神社での滞在時間は30分ほどになります。
ご祈祷を受ける場合は、受付から終了まで40分~1時間ほど。
お食事会は、しないご家庭も多いです。
ママの体調を優先して、決めましょう。
お食事会をするなら、着物を脱いで、着替えてからにします。
5、衣装について
赤ちゃんの衣装は購入、またはレンタルで用意します
- 購入の場合は、必ず前もって箱を開け、しつけ糸を取っておきましょう
- レンタルの場合は、前もって衣装を決め、予約しておきましょう
ママの着物は、事前に出して、風を通しておきましょう。
- 着付けは、出張の着付け師さんに 自宅へきてもらうと、ラク
- 美容院へ行くなら、家から近いところを選ぶ
ママの着物をレンタルする場合、着物や和装小物がすべてカバンに入って届きます。
念のため、中身を確認しておいてください。
パパのスーツは、久しぶりなら試着しておきましょう。
サイズが合わなくなっていることもありますので。
6、お参りのとき、赤ちゃんを抱く人を決めておく
一般的には、父方の祖母(パパのお母さん)が抱っこします。
双子の場合は、両家の祖母が一人づつ抱っこすることが多いです。
お祖母様のお体の具合により、抱っこするのが難しい場合もあります。
当日、スムーズに進めるために、事前に相談して決めておきましょう。
これ、決めていないと意外と もたつきます。
7、金銭的なことを話し合っておく
お宮参りで必要は費用は、以下の4つです。
- ご祈祷の初穂料
- 赤ちゃんの衣装(産着やベビードレス)
- 写真撮影の費用
- お食事の代金
誰が払うという決りはありません。
事前に、祖父母から、お祝金をいただいた場合は、それを費用にあてます。
基本的に、パパとママが費用を負担しますが、祖父母から援助の申し出があれば、甘えてOK。
一方のご両親ばかりが費用を負担すると、もう一方に気を遣わせるので、バランスよくなるよう話し合っておきましょう。
双子の初穂料の金額や包み方は、コチラで詳しくご紹介しています。
その他
- 時間がかかると 胸が張って痛いことを 参加者に伝え、理解してもらう
- 神社が混む日は避ける(土日祝や大安、七五三シーズン)
- 予約できるものは、すべて予約しておく
- 荷物は、前日までに、まとめておく
- 当日のスケジュールを 参加者で共有しておく
- してほしいことを 皆さんに お願いしておく
着付けにかかる時間は、着付け師さんに聞いておきましょう。
ヘアセットの時間を省略するなら和装用のウィッグが便利!
髪をまとめて、ポンっとつけるだけです♪
心からおすすめします「ウィッグ」
- ヘアセットが5~10分で完成
- 和服にも、洋服にも使える
- ひとつ買うと10年でも20年でも使える
双子のお宮参り 写真撮影について
せっかくママが着物を着るなら、きちんと記念写真は残しておきたいですよね!
写真撮影をするには
- 写真館/フォトスタジオ
- 出張撮影
この2つのどちらかになります。
※両方、される方もいらっしゃいます
どういう写真が欲しいのかによって、どこへ依頼するかが決まります。
例えば、
- きちんとした「家族写真・記念写真」で、台紙に入ったもの → 写真館
- たくさんのカット数はいらない → 写真館
- お宮参りの様子を撮ってほしい → 出張撮影
- プリント写真ではなく、データが欲しい → 出張撮影
時間が短縮できるのは、出張撮影です。
お参りの様子を撮影するので、参拝と撮影が同時進行できます。
出張撮影を依頼するときの注意点
注意すべきことは、この2点です。
- 神社によっては出張撮影を禁止している
- 出張カメラマンOKな神社でもご祈祷中の撮影は禁止
事前に神社へ確認してから、出張撮影を依頼しましょう。
どんな写真が欲しいのかも、カメラマンに伝えておきましょう。
しっかり打ち合わせをしておけば、満足度の高い写真を得られます。
初めてでも探しやすい出張撮影紹介サイト
全国対応の出張カメラマンを紹介しているサイト。
会員登録などなしで、誰でもすぐに閲覧でき、簡単に探せます。
- 料金や条件が明確なので、安心して依頼できる
- 比較的、低価格
- 口コミなどお客様荒の評価がわかる
写真館を利用するときの注意点
写真館での撮影を早く終わらせるポイントは、以下の3つです。
- 必要なカット数だけ撮影してもらう
- 時間に制限があることを先に伝えておく
- できれば朝一で予約する
- 予約時間に赤ちゃんがおなかが空くように授乳時間を調整する
お宮参りの記念撮影なら
- 赤ちゃん1人写り 1カット 双子の場合は1カットずつの計2カット
- パパ、ママ、双子、(ご兄妹)の家族写真1カット
- ご両家のご両親も入った親族皆様の写真 1カット
これらが、必要なカット数です。
写真台紙に入れるのが一般的。
写真台紙の大きさやカラーは、事前に決めておきましょう。
先客が、赤ちゃんや小さなお子様の場合、「泣く・寝る・ぐずる」で、撮影に時間がかかるおそれがあります。
絶対安心なのは、朝一番の予約です。
赤ちゃんが寝ていては撮影できません。
撮影予約時間に、空腹で起きるよう、授乳時間を調整してください。
泣いている分には、泣き止ませられるので大丈夫です。
当日のスケジュール
お宮参り当日の流れは、ざっくりと、こんな感じになります。
【1】起きる・身支度
おでかけの準備をします
【2】搾乳/授乳
搾乳機で手早く搾乳し、哺乳瓶に入れ、授乳はパパにおまかせ
【3】着付け(自宅 or 近所の美容院)
通常の着物の着付けだけなら1時間もかかりません。
ヘアセットやメイクもしてもらうなら60~120分。
必要な時間は、事前に確認しておきましょう。
【4】出発
【5】神社 または、写真館が先でも良い
- 可能であれば、写真撮影を先にする ⇒ 着崩れなく美しい着物姿が撮れる
- 出張撮影の場合も、ご祈祷より先に、集合写真を撮ってもらうと良い
- 授乳するなら、写真撮影後に。赤ちゃんは、満腹で寝ると太鼓を鳴らしても起きません。
ご祈祷は、受付後、すぐに始まることがあります。
参加者全員がそろってから、受付をするようにしましょう。
【8】帰宅・着替え
【9】授乳
【10】お食事
まとめ
双子のママが着物を着てお宮参りするには
- お宮参りの時期を遅めにする
- 事前の準備をしっかりしておく
- みんなに協力してもらう
- できるだけ短時間で済ませる
私たちが撮影をさせていただいた皆様も、「着物を着て良い記念になった」「いい思い出ができた」とおっしゃる方が多いです。
ご家族にとって大切な日が、ステキな日になりますように…(*^-^*)
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