七五三を写真だけにするメリット・デメリット
七五三を写真だけで済ませようか迷っている方へ、写真だけにした場合のメリットとデメリットをご紹介します。判断や決定のご参考になさってください。
この記事は、このような疑問や悩みがある方へ向けて執筆します。
- 七五三は、ご祈祷せずに記念写真だけでも良いかしら?
- 七五三は、準備や支度が大変そう、どうしよう?
- 写真だけにしようか検討中、後悔しないかしら?
数多くのお宮参り・七五三撮影をしてきたスタジオGRACEカメラマンの私が、体験をもとに執筆します。
実際に七五三を行ってきたママ・パパの考えや、ご意見なども含めて、ご紹介しますね!
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七五三を写真だけにしても良い?
結論から申し上げますと
- 七五三を写真だけにしても良い
※注意:写真撮影のためだけに、神社やお寺に行くのはNG
お子さまの成長を祝う行事「七五三」
一般的な流れは、神社でご祈祷→記念写真撮影→食事会。
お祝いする年齢は、男の子=3歳と5歳。女の子=3歳と7歳です。
しかし、近年では、
- 神社でご祈祷をせず、記念撮影だけで七五三をすませる家庭も増えている
- 家庭の事情、宗教などの理由で、七五三をしない家庭もある
- 日本の伝統的な行事だが、風習・しきたりにこだわらず、ライフスタイルに合わせて、自由な形で子どもの成長を祝うのが今どきの七五三
自由な形でって…、そんなんでいいの?
と思われるかもしれませんね。
「七五三」は、儀式の内容、行事の名前などが時代とともに変化してきたもので、年代・地域によりお祝いの仕方は異なります。
大切なのは、
- お子さんの健やかな成長や幸せを願い、祝う気持ち
- 子育てを支えてくれたパートナー、周囲の人への感謝の気持ち
- これまで子育てを頑張ってきた自分を褒め、いたわる気持ち
撮影だけにする場合は…
七五三を写真だけで済ませる場合、出張カメラマンを帯同し「神社やお寺に撮影だけしに行く」という行為は、おすすめしておりません。
寺社仏閣は、お参りする場所です。
公の場のようなイメージがあるかもしれませんが、私有地であり、撮影のために用意された場所ではありません。
大変失礼にあたりますし、他の参拝者のご迷惑にもなります。
撮影だけしに行くという行為は控えましょう。
七五三を写真だけにするメリット
- 費用、料金が安く抑えられる
- 時間が短くなる
- お子様への負担も軽減できる
- 準備が少なく、気軽に行える
神社でのご祈祷、写真撮影、食事会、すべて行うと時間もお金もかかります。
衣装も用意して、着付け・ヘアセットなども行う場合、準備期間も必要。
子どもが小さかったり、兄妹が多かったり、妊娠中だと、ママにとっては、かなりの負担。
写真だけでも撮っておけば、お祝いイベントをした感じも味わえ、思い出にもなります。
衣装がレンタルできる・着物の着付けやヘアメイクができるフォトスタジオなら準備も不要。
予約して、撮影に行くだけで良いのは魅力的です。
七五三を写真だけにするデメリット
- 風習やしきたりを重んじる親戚や祖父母がいる場合、受け入れられず、トラブルやギクシャクする原因になる
これは、けっこう多いです。
ママやパパだけで決めず、事前にお祖父母様のご意見も、聞いてみるのが無難です。
トラブルの一例
- 「七五三をしないなんて、子供がかわいそう」という祖母
- 「小さい子に慣れない着物を着せて、ご祈祷の間、じっとさせておくのは、かわいそう」というママ
こんな感じで、意見が食い違うのは、よくあることです。
意見は違えど「子供のため」を思っているのは同じ。
なんとかお互いを尊重し合える方法で対応できると良いですね。
祖父母とパパ・ママの考えが合わないのは本当によく聞きます。
上記の例ですと、
- 着物はすぐ脱げるよう着替えを持参する
- 和装はやめて、洋装にする
- 神社への参拝のみにして、食事会はしない
など、時間を短くして七五三をすれば、お子さんの負担も軽減できます。
男の子の場合、羽織袴の「家紋」についても、もめることがあります。
家紋についてはコチラのページに、便利な貼り紋「家紋シール」と使い方の裏技を紹介しています。
産着についての記事ですが、「家紋」は七五三も同様。後半部分をご覧ください。
ここからは、写真だけにするメリット・デメリットから、一歩踏み込んだ話題となります。
おすすめの時期や、どこで撮影するか、写真を上手に撮るコツなど…
ご興味がありましたら、ご覧くださいネ!
撮影する時期いつが良い?
- 10月
- 12月初旬
- 11月なら平日
- 秋以外の前撮り、後撮りなら、真夏、真冬以外
七五三は、本来11月15日ですが、近年では11月中に行うのが一般的。
ですが、写真撮影だけなら、いつでもOK。
前撮りや後撮りで、混む時期を外すほうが、ゆっくり撮影を楽しめます。
混む時期や時間帯は?
- 11月の土日、祝日、大安の日
- 午前中、10時~12時頃は人気の時間帯
特に、11月の土日、祝日、大安の日は、写真館やスタジオの場合
- 予約が取りにくい
- 予約していても待たされる
といったことが考えられます。
写真館/出張撮影どっちが良い?
ご希望の商品や、その他の条件によって決めると良いでしょう。
写真館、出張撮影、それぞれの特徴をあげますので、参考になさってください。
写真館も出張撮影も、
- オプションなどの追加料金
- 写真やデータの受け渡し方法
- 料金の支払い方法
は、事前に確認しておきましょう。
問合せは、電話・メール・来店などの方法があります。
電話対応や受付スタッフの対応が良ければ、家族の都合も考慮し、検討すると良いでしょう。
こんな人は写真館(フォトスタジオ)がおすすめ
- 悪天候での日程変更ができない
- お天気、時間などに左右されず、写真を撮りたい
- 荷物を置く場所が欲しい
- お手洗いやおむつ替え台が必要
- プリント写真やアルバム、写真台紙が欲しい
写真館/フォトスタジオは、一般的に値段が高いと思われがち。
ですが、必要なものだけで済ませれば、意外と安いです。
七五三の場合、必要なのは、一般的に次の3カットです。
- お子様の全身写真
- ご家族の写真
- 親族や祖父母も一緒の全員の写真
これが基本で、写真撮影参加者によって
- 子どもと家族だけ
- 子どもと親族全員だけ
- 子ども全身とバストアップ、それに親族全員
など、アレンジなさってください。
写真1~3カットの場合、写真台紙を買っても、出張撮影とほぼ変わらない価格です。
写真館・スタジオでの注意点
- 着付け・メイクなど、いろいろなサービスがあるところは時間がかかる
- 予約していても待たされることがある
- 留袖や訪問着など大人の衣装は、置いてないところも多い
- 無料の衣装は1着だけというスタジオもある
- 衣装の汚れや破損で追加料金、弁償が発生することもある
こんな人は出張撮影がおすすめ
- 悪天候の場合、日程変更ができる
- 屋外で撮影したい
- 自然な感じの写真が欲しい
- プリント写真より、画像データが欲しい
- 背景にバリエーションが欲しい
- 写真を撮られるのが苦手、緊張する
参拝やご祈祷をせず、写真撮影だけの場合は、公園などで撮影すると良いでしょう。
ご祈祷しないのに神社で撮影だけするのは失礼なので控えましょう。
おすすめは、緑の多い公園です。背景にお花やグリーンが入るととても美しい写真になりますよ。
スタジオではカメラマンとの距離が近く、緊張するなら、出張撮影がおすすめです。
カメラが苦手なお子様でも、望遠レンズで遠くから撮れば、良い笑顔が撮影できます。
セルフ(家族)で撮るのはどうなの?
◆良い点
- 撮影料金などのお金がかからない
- 子どもが緊張しない
- 好きなだけ撮れる
- いつでも、どこでも撮れる
◆悪い点
- シャッターを押す人は、写れない
- 家族全員の写真が難しい
- 三脚などが必要になる場合もある
- いろいろ機材を買いだすと莫大な費用になる
写真館や出張カメラマンに頼まず、家族で撮るご家庭も多いです。
お子さまが人見知りの時期でも、家族なら安心。
リラックスして、いつもの笑顔が撮影できます。
ただ、誰かが撮影する側になるため、家族全員での写真が撮れません。
家族全員で撮る場合、三脚を使うか、まわりの人にシャッターを押してもらうかになります。
他人にシャッターを押してもらう場合、頼むのに気兼ねしたり、何度も押してもらうわけにもいかず、気に入った写真が撮れないこともあります。
また、カメラにハマって機材をそろえだすとお金がかかります。
カメラや周辺機器、カメラ関係の機材は、とても高価です。
※使いこなすためには勉強と練習が必要
私たち、プロカメラマンが使っているカメラ本体、レンズなどが入ったバッグの中身は、総額100万円以上が当たり前。
お子さんの行事のたびに、カメラマンを呼んでも、こんなに費用は、かかりません。(笑)
しかも、カメラ本体は消耗品です。
たくさんシャッターを切れば寿命が来て壊れ、買い直すことになります。
セルフで撮る場合、あると良い物
どのような機材で撮影するかにもよりますが、
- リモコンシャッター
- 三脚
- パソコン/スマートフォン
これらがあると便利!
例えば、スマートフォンで撮影する場合も、三脚とリモコンシャッターがあれば、撮影の幅がグンと広がります。
しかも、スマホ用のリモコンシャッターは安い!
数百円~千円以下で買えます。
Bluetoothで接続し、10m(機種によっては20m)離れたところからでもOK。
手で持って写さないので、手振れもなし♪
上手なリモコンシャッターの使い方
リモコンシャッターには、シャッターボタンしかありませんが、スマホのカメラでタイマ設定が行えます。
- スマホのカメラのシャッターを2秒後、5秒後などに設定する
- スマホを三脚に固定し、離れる
- リモコンシャッターを押し、ポーズを作る
これでOKです。
安価な三脚を上手に使う方法
実は、三脚はしっかりした材質で重いものが良いです。
「軽くてコンパクトなほうが、持ち運びが便利」と思って買うと失敗します。
しかし、重量のあるしっかりした三脚は高価なので、安くて軽いものを上手に使う方法をご紹介します。
まず、三脚に重さが必要な理由は、風が吹いても動かず、しっかりカメラを固定するためです。
ですので、「重しになる物」を三脚の足元につけ、固定しましょう。
簡単なのは、巾着袋やスーパーの袋に石などを入れて使うか、水の入ったペットボトルを使うと良いです。
三脚が軽くて、風で倒れ、カメラが壊れた場合、
かなり心が痛いです。
三脚の固定は、しっかりと!
パソコンやスマホでレタッチして仕上げ!
カメラで撮影した写真は、レタッチという作業で、もっときれいに美しくなります。
レタッチとは、明るさや色を適正にする作業。
今は、スマホやパソコンに最初からある機能で、写真の明るさ・色調整が可能です。
例えば、スマートフォンなら、撮影した画像を開き、編集と書いたところをタッチ。
編集画面になります。
自分の感覚で見ながら、明るさ、コントラストなどが調整できます。
そのままプリントするより断然きれいになりますので、ぜひ、やってみてください。
デジカメで撮った写真も、スマホに取り込んでレタッチすると簡単です。
誰でも実践できる!写真を上手に撮るコツ
写真を極めようと思うと一生かかりますが、誰でもすぐできるポイントだけご紹介します。
- 撮影時に、水平を見る
- 撮影時に、垂直を見る
- 主役、何を撮りたいのかを明確にする
- 家族写真は、人と人の間をつめる
子供も撮りたい、神社も入れたい…と、あれこれ一枚に詰め込もうとすると、雑多な写真になります。
「写真1枚に、写したいものは1つ」にしたほうが、スッキリと上手に撮れます。
また、被写体(写す物や人)に集中しすぎて、あとから見たら、全部いがんでいたというのも多いです。
周りにあるまっすぐなものを活用し、確認しながら、水平や垂直を気にするだけで、写真がレベルアップしますよ♪
家族写真を撮るときは、大人は人との間をあけるので、極力ひっついて、詰めてください。
一部に変な隙間があると、仲悪い?っていう感じになってしまいます。
家族写真を撮る機会は少ないので、ちょっと照れるかもしれませんが、くっついたほうが、まとまりのある写真になります。
まとめ
要点
七五三を写真だけにしても良いのか
- 良い
※撮影だけのために寺社仏閣へ行くのは失礼なのでNG
※写真だけなら、写真館やスタジオ、または公園などへ行きましょう
※公園の場合も撮影に関しては管理者に許可を得て、極力他の人が写り込まないようにしましょう。
写真だけにするメリット
- 費用、お金の節約
- 時間を短くできる
- 気楽にお祝いイベントを行える
- 思い出に残せる
- ママにも、こどもにも負担が少ない
写真だけにするデメリット
- 伝統を重んじる方々からは受け入れられない
- 親戚や祖父母とギクシャクする可能性もあり
撮影におススメの時期
- 七五三シーズンより少しずらす
- 土日、祝日、大安の日は避ける
- 9月、10月、12月上旬や11月の平日がおすすめ
写真館/フォトスタジオが良い人
- 悪天候によるスケジュール変更ができない
- プリント写真や写真台紙、フォトブック(写真集)が欲しい
- 準備なしで撮りに行きたい
出張撮影が良い人
- 悪天候によるスケジュール変更ができる
- 店舗へ来店せず、希望の場所に来てほしい
- 外にお出かけして撮りたい
- 自然な雰囲気、表情の写真が欲しい
- オリジナル性の高い写真が欲しい
- プリント写真でなく、写真データが欲しい
自分で撮る・家族で撮るなら
- リモコンシャッターは安くて便利で、超おすすめ
- 三脚があると良い。重しで固定すれば尚良い
- 画像はスマホに取り込んで、セルフレタッチしよう
リモコンシャッターは、接続に問題がないかの確認も必要なので、少し早めに入手し、試しに使ってみると良いですよ。
七五三について基本的なことを知りたい方はコチラをどうぞ。
箇条書きで読みやすく書きました。
要点だけ囲んであるので、ザっと目を通せば、ほぼわかります!