お宮参りの初穂料 双子の場合はどうなる?
双子のお宮参りをされるパパさんやママさんへ
「赤ちゃんが双子(ふたご)のとき、神社への謝礼(初穂料)はどうなるの?」
というご質問をいただきましたので
多くのお宮参り撮影をしてきたスタジオGRACEのカメラマンがお答えします
初穂料は七五三でも必要ですので、今のうちにしっかり覚えておきましょう
お宮参りの初穂料の相場はいくら?
- 5千円~1万円が相場
初穂料は、神社のホームページを見れば、記載されています。記載がない場合は電話で聞いてもOK。
初穂料(はつほりょう)とは、御祈祷(ごきとう)を受けるときに神社へ納めるお金のことです。
結婚式を神社で行う「神前式」をされたご夫婦ならご存じですね♪
お宮詣りの初穂料は、本来は、神様に「赤ちゃんが誕生したこと」「無事に出産できた感謝の気持ち」「健やかな成長を祈願する気持ち」を伝えるための「お供え/御礼」でしたので、金額は決まっておらず「お気持ち」でした。
しかし、最近では金額を決めている神社が多くなっています。
相場は、五千円~1万円。
金額が決まっていないところは、5千円を目安にすると良いでしょう。
お寺へお参りする場合、お宮参りとは言わず「お初参り」(おはつまいり)と言い、
納めるお金のことは「御祈祷料」(ごきとうりょう)と言います。
では、この初穂料の金額、双子の場合は、どうなるのでしょうか?
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初穂料を渡すタイミングや、渡すときのマナー、のし袋の選び方、水引の形の選び方、表面の書き方、裏面の書き方などは、こちらの記事でも解説しています(イラストつき)
初穂料とは?
昔の日本では、新しく収穫したお米を神前にお供えしていました。
- 新しく収穫したお米=初穂(はつほ)
今では、「お米」が「お金」に代わっていますが、「初穂」という言葉だけが残りました。
お金なので「料」をつけ、「初穂料」と言います。
双子の場合、初穂料は2倍
- 双子なら、初穂料は、単純に2倍になる
実際に、神社へ電話して聞いてみました。
答えは、「初穂料の記載は、赤ちゃん1名分ですので、双子の場合は、それぞれの分をご用意ください」とのことでした。
東京 明治神宮 初穂料 1万円~ 双子の場合は1万+1万円~
大阪 住吉大社 初穂料 1万円 双子の場合は1万+1万円
京都 伏見稲荷 初穂料 5千円 双子の場合は5千円+5千円
初穂料【注意点】
- お宮参りや七五三では、初穂料はお子様の人数分
- パパやママ、祖父母の人数分を払うのではない
初穂料の金額の差は何?
初穂料の金額は、
- ご祈祷の内容
- ご祈祷の際に神社からいただく授与品の内容
によって違います。
授与品がお札(おふだ)やお守りだけのところは金額が低く、お食い初めの食器などをくださるところは金額が高めな傾向。
双子のご祈祷 初穂料の納め方
初穂料は、のし袋、または白い封筒へ入れて納めるのがマナーです。
では、双子の場合は…?
双子の場合、のし袋は2つ用意しましょう
双子の場合は、例えば、AちゃんとBちゃんなら、それぞれの「のし袋」を用意します。
ですので、初穂料が1万円なら、1万円を入れたのし袋を2つ用意します。
のし袋は必要?いらないところもある?
一般的には、「のし袋」または「白い封筒」に入れるのがマナーと言われています。
しかし、神社に問い合わせると、「ご祈祷の当日、受付窓口で、現金でお渡しください」というところもあります。
【電話して聞いてみたら…】
東京 明治神宮 1万円~ のし袋にいれても、現金そのままでもOK
大阪 住吉大社 1万円 のし袋にいれても、現金そのままでもOK
京都伏見稲荷 5000円 のし袋にいれても、現金そのままでもOK
…とのことでした。
現金そのままでもOKとのことですが、現金で渡すことに抵抗がある方は少なくありません。
その場合は、のし袋を使うと良いでしょう。白い封筒でも問題ありません。
神社によっては、のし袋に入れても、現金だけ抜いて、袋を返されるところもありますが…。
現金を持って行って「のし袋に入れてください」と言われるよりは良いですし、やはり丁寧で、しきたりを大事にしている感じがします。
初穂料「のし袋」について
のし袋には、いろいろな種類があります。
水引が結ばれた豪華なものや、水引が印刷で簡略化されたものなど。
また、水引の形も様々。お宮参りの初穂料の場合、どれを使えば良いのか、ご説明します。
のし袋の選び方、封筒でも良い?
お宮参りの初穂料の場合、「のし袋」は、「水引が紅白の蝶結び」になっているものを選びます。
のし袋の選び方の目安としては、
- 5千円以下=水引が印刷されたもの、または白い封筒でもOK
- 1万円以上=水引を結んだのし袋
お祝い行事・イベント 水引の意味や違いについて
水引の蝶結び(ちょうむすび)は、花結び(はなむすび)とも言われ、何度あっても良いことに使われる水引の結び方です。
【蝶結びの水引・用途】
お宮参り、七五三、出産祝い、お年玉、お中元、お歳暮など
【注意】
結婚式など一度きりであって欲しいお祝いには、「結び切り/ま結び」を使います
初穂料「のし袋」書き方
【のし袋 表書き】
のし袋の表面には、
- 上部の中央に「御初穂料」
- 下部に「お子様のお名前(フルネーム)」
- 使用するのは、毛筆、または筆ペン
- 色は、黒
- 難しい漢字には、ふりがなをふる
地域によっては、赤ちゃんのお名前の横に、父親のお名前を書くところもあります。
【 のし袋に中袋がある場合 】
中袋の表面
- 金額を漢字で書く
- 数字は、難しいほうの漢数字(大字)
漢数字の例
1万円=金 壱萬円
5千円=金 伍仟円
中袋の裏面
- 住所とお子様のお名前をフルネームで書く
・
水引が印刷ののし袋・中袋がない場合の書き方
水引が印刷されたのし袋は、中袋がありません。
中袋がない場合、表書きは、上記と同様です。
- 表面、上部の中央に「御初穂料」
- 表面 下部に赤ちゃんのお名前(フルネーム)
- 裏面には、住所と金額を記入
- 裏面は、細かい字が多いので、サインペンでも可
- ボールペンは不可。
のし袋 お金について
のし袋にお金を入れるとき、「向き」に迷ったことはありませんか?
このお金の向きは、初穂料だけでなく、玉串料/祈祷料/その他のお祝い金/謝礼などにも共通ですので、覚えておくと役立ちますよ!
お金の入れ方
のし袋にお金を入れるときは、
- お札、中袋、のし袋の表側をそろえて入れる。
- お札は人物の肖像画が描いてある方が表で、人物が上にくるように入れる。
初穂料のお金、新札を入れる?
- お金は、新札でなくても良いが、きれいなほうが好ましい。
慶事でも、弔事でも、あまりにもしわくちゃなお金や汚れたお札はマナー違反ですので、控えましょう。
- 慶事(お祝い事)=新札・できるだけ綺麗なお金を使う
- 弔事(お悔み事)=新札は使わない
初穂料は誰が払う?
- 初穂料は誰が払うという決まりはない。
- 一般的には、パパやママが払うことが多い
- 代わりに祖父母が出してくれる場合は、遠慮なく甘えてOK
- 祖父母からお祝い金を頂いた場合は、それをお宮参りの費用にあてる
初穂料は、のし袋や白い封筒に入れて納めるため、事前の準備が必要なので、お宮参りの日程などを決める際に、一緒に相談しておくと良いでしょう。
父方の両親が初穂料を負担したら、母方の両親が食事代または写真にかかる費用を負担するなど、できれば両家、バランスよくなるのが理想です。
お宮参りのご祈祷について 補足①
ご祈祷をせずに、参拝だけの場合は、初穂料は不要です。
お宮参りのご祈祷について 補足②
ご祈祷の申込用紙は、ネットでダウンロードできる神社もあります。
土日や大安の日、七五三の時期などは、ご祈祷の受付も混みあうため、事前にダウンロードして記入していくとスムーズに進みます。
お宮参りのご祈祷について 補足③
お宮参りの風習やしきたりは、地域によって違うため、インターネットなどで調べても、自分の住む地域にはあてはまらないこともあります。
何かわからないことがあれば神社やお寺など行く予定のところへ電話して聞いてみましょう。
事前にしっかり確認しておけば安心です。
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