七五三の写真台紙を自分で「プロ級にうまく作る」作り方
七五三の写真台紙を自分で作る方法です。プロカメラマンが「プロが作ったみたい」に作るコツやポイントをご紹介します。
この記事は、このような方へ向けて執筆します。
- 七五三の写真台紙がほしい
- 七五三の写真を安く手に入れたい
- 七五三の写真台紙を手作りしたい
- 七五三の写真台紙をきれいに作る方法を知りたい
この記事は、今まで数えきれないほど写真台紙を作ってきたプロカメラマンの馬場みのりが執筆します。
撮影から仕上げまで、コツや注意点をわかりやすくお伝えします。
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写真台紙とは
写真台紙とは、写真を貼るための台紙。
高級台紙と呼ばれるものは、表紙に高級レザーペーパーや布が張ってあります。
表紙に綿が入った、分厚いものもあります。
ハクバ、チクマ、ナカバヤシなどのメーカーが有名です。
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写真台紙は、写真を「きれいなまま長期保存」できる
- 写真台紙は、写真を長期保存するのに向いている
- 適切に保管すれば、何十年後も写真をきれいな状態で見られる
- 台紙に入れると写真に高級感がでる
- 贈り物としても喜ばれる
写真台紙は、「見ないから、いらない」という方も多いですよね。
しかし、写真台紙は、しょっちゅう見たり、飾ったりするものではありません。
写真を大切に保管するためのもの。
写真台紙に入れて、日の当たらないところに保管すれば、写真が色褪せず、長期間 きれいなままで 保てます。
飾りたいなら写真立てがおすすめ
写真を飾るなら、台紙ではなく「写真立て」を使いましょう。
写真台紙は、紙でできています。
写真台紙を開いたまま飾っておくと、空気中の湿気を吸って、変形します。
写真立ては、100均でも買えますが、大切な写真は紫外線カットできるものに入れましょう。
写真は紫外線で劣化します。
UVカット加工が施されているフォトフレーム
UVカット加工がされている写真立て。
おしゃれで、お手頃価格のものが少ないので、おすすめのリンクを貼っておきます。
気になった方は、クリックして詳細をご覧くださいね!
【Amazon】フォトフレームUVカット、縦横兼用、壁掛けOKUVカットフィルムを写真立てに貼ってはいけないの?
透明度が高ければ良いですが…。
私も気になって、やってみたことがあるのですが、イマイチでした。
UVカットフィルムもけっこう高価ですし、あまっても使い道が難しいので、写真立てを買うほうが安くなります。
写真台紙は自宅で手作りできる?
- できる(…が失敗する可能性もある)
写真台紙は、ご自宅で手作りできます。
初めてですと、戸惑いますが、そんなに難しくありません。
【 注意点 】
- 失敗すると写真台紙を再び買い、写真もプリントし直すことになる
- 最初に、しっかりとどんな失敗があるのか、頭に入れておきましょう
ここに注意!写真台紙の制作で良くある失敗
これらは実際によくあることなので、最初に知っておいてください。
- 写真に指紋をつけてしまった
- 写真にツバを飛ばしてしまった
- 貼ったら、いがんでいた
- 貼る写真を間違えた
私が初心者のころ、実際にやっていた失敗です。
写真台紙を作るのに必要なもの
- 写真
- 写真台紙
- 布手袋
- マスク
- セロテープ
- 両面テープ
- ハサミ
- エアポンプ(カメラ用ブロアー)
写真と写真台紙以外は、100円ショップで用意できます。
- 写真・写真台紙を汚さないために、布手袋とマスクは必ず着用しましょう。
エアポンプというのは、これです。
ハンドポンプやブロアー、カメラ用ブロアーとも言います。
100均になかった~という場合は、楽天で190円(税込/送料250円)で売ってます。
Amazonとヤフーショッピングも調べましたが、これが最安値でした。(価格はブログ記載時点)
安いエアポンプは空気が出る量が少なかったり、壊れやすかったりします。
今後も使うという方は、もう少ししっかりしたものを買うと良いでしょう。
間違っても、口でフッとかしないでください。
ツバが飛んで、写真が残念なことになります。
写真台紙を作る手順
まずは台紙を汚さないための準備
- 写真、写真台紙を汚さないために部屋とテーブルを清掃
- 手袋とマスクを着用
- 写真と写真台紙、ハサミ、テープを用意
買った台紙をチェック!
- 写真台紙を袋から取り出し、汚れや破損がないかチェック
台紙が包装されている袋は、あとで使うので丁寧にハサミで切って開けます。
粘着テープで閉じてある袋は、粘着部分は触らず、上部をハサミで切ってください。
台紙を取り出すとき、粘着部分が台紙につくといけませんから。
写真を台紙に貼ろう♪
- 写真台紙の中枠を取り出し、写真をセットしてみる
- セロテープで中枠と写真を仮止め
- OKなら写真の上部2カ所に小さく切った両面テープを貼り、中枠を貼る
- 中枠に写真が貼れたら、それを台紙に固定する
中枠にはもともと両面テープがセットされているので、それを利用しましょう。
仕上げのシュッシュ
- できたら、エアポンプで写真表面のホコリを飛ばし、完成
- 汚れないように台紙が入っていた包装袋に入れておきましょう
補足:写真台紙のチェックの仕方
通販で写真台紙を買った場合、必ず以下のことを確認してください。
- 袋から出す前に、写真台紙の角や表面にへこみがないか見る
- 袋から出して、台紙の裏表、中枠の表面に汚れがないか確認する
商品を汚さないよう、布手袋を着用しましょう。
少しでも気になるところがあれば、返品・交換します。
写真台紙は「角:かど」が命!
丁寧に梱包されていないと配送中にへこむので、ここだけは許してはいけません。
写真台紙を作るための写真撮影のポイント
- 写真台紙の制作は、写真撮影から始まっている!
写真台紙をプロ級に作るためには、写真撮影も大切。
ポイントは、2つ。順にご説明します。
①写真のサイズ、縦横の比率を考えて撮る
例えば、六切りサイズの台紙と2Lサイズの台紙では、縦横比が違います。
撮影前に、作る台紙のサイズを決めておき、それに合わせて撮影しましょう。
写真のサイズ、アスペクト比(たてよこ比)
- 六切りサイズは、203×254㎜(8:10)
- 2Lサイズは、127×178㎜(5:7)
カメラやスマホでの撮影画像サイズは、「3:4」または「2:3」です。
- 六切りサイズで写真台紙を作りたいなら、「3:4」
- 2Lサイズで作りたいなら「2:3」
で撮影する必要があります。
撮影する画像とプリント写真は、たてよこ比がピッタリではないので、
- プリント写真にすると、端っこがやや切れてしまう
- 中枠がかぶる幅が必要である
ということを考えて撮影しましょう。
②七五三の写真撮影は「記念撮影の決まり事」を意識する
写真館で撮影する記念写真には、いくつもの決まり事があります。
その中でも、七五三に関係するものを2つ、お教えしますね。
- 全身、きちんと写す
手や足が切れた写真はNGです。
見えていないのもNG。着物で隠れないように注意。
子供の成長の記念撮影では、手も足もきちんと写っていなくてはいけません。
お顔のアップやバストアップも撮りますが、1枚は全身きちんと写った写真を入れましょう。
- 和服での撮影は、カメラに向かってななめ45度、左前にして立つ
写真館やスタジオで撮影する場合、カメラに対して、真正面を向くことは、ほとんどありません。
少し角度をつけたほうが美しく、カッコよく写ります。
これは、ぜひ、マネしてください。
着物の襟の合わせが左側が上になっているので、左肩が前に来るように立ちます。
着物が美しく写りますよ。
7歳の女の子ならできますが、3歳・5歳だと難しいかもしれませんね。
小さいお子様の場合は、あまり気にしなくてもOKです。
写真をきれいにプリントするための注意点
①画像をプリントする前に…
- できるかぎり、レタッチしましょう
レタッチとは、撮影した画像の色や明るさをきれいにする作業。
スマホでもできます。
パソコンでするより、スマホのほうが操作が簡単。
スマホで撮影した画像なら、そのまま画像を開いて、「編集」をタップするだけでレタッチ画面になります。
デジカメで撮った画像なら、スマホに取り込めば、できます。
②画像をプリントするときの注意点
写真プリントをあまりしない方へ。失敗しないためのアドバイスです。
1、自動補正、色調補正のチェックをはずしましょう
画像を自分で好みの色や明るさにした場合は、
- 自動補正、色調補正の機能をはずす/オフにする
ネットでも、店舗でも、写真プリントを注文する際には、「自動補正」または「色調補正」という機能が、勝手に設定されています。
自分でレタッチした場合、これを外さないと、変な仕上がりになります。
この注文画面は、「しろくまフォト」さんのものです。
よく値下げキャンペーンをしているので、覗いてみてくださいね~
しろくまフォト2、写真プリントの種類で迷ったら…
写真プリントの種類は、
- オリジナルプリント(オリジナルペーパー)
- フジカラー純正プリント
- フジカラー高級プリント
などがあります。
おすすめは、「フジカラー高級プリント」。
何が違うのかと言うと「紙」が違います。
- オリジナルプリント=フジカラーの紙ではない紙
- 「フジカラー」とついていればフジカラーブランドの紙
では、なぜフジカラーの紙が良いのかと言うと
写真をプリントする機械が富士フィルムの機械だからです。
フジカラーの紙のほうが、他の紙より発色がきれい!
この注文画面は、「しろくまフォト」さんのものです。
お店によって名前や呼び方が違いますが、フジカラーの紙を選ぶと良いですよ♪
しろくまフォト3、職人仕上げは、どうなのか?
一枚ずつ、プロが色調や明るさを見て、プリントしてくれるサービスをやっているお店があります。
ネット注文できるお店にもありますよ。
職人仕上げは、
- 全体的に明るくしたい写真
- 全体的に色味を変えたい写真
のような場合に、向いているサービスです。
職人仕上げ、こんな写真は向いてない
- 写真の一部だけを明るくしたい/暗くしたい
- 写真の一部だけ色味を変えたい
例えば、
- 色白なママと肌の色が濃いパパが写った写真
ママの顔は、白すぎる写りなので、少し明るさを落としました。
では、パパはどうなるでしょうか?
真っ黒になりました。
- ファンデーションを塗ったママと日焼けしたパパの写真
ママが緑寄りの色なので、赤に寄せる調整をした。
パパの顔が酔っぱらったみたいに赤くなった
…というようなことが起こります。
細かな調整やレタッチが希望なら、レタッチ屋さんに頼むか、写真館やスタジオにできるか問合せしてみましょう。
自分で撮影した写真を数枚だけきれいにしたい場合は、ココナラやランサーズなどのスキルマーケットで「レタッチ」「写真加工」などで検索すれば依頼できる人が見つかります。
写真台紙はどこで買える?
- 写真プリントができるショップ
- カメラ機材を扱うお店
- 楽天などのインターネット通信販売
おすすめは、通販です。
楽天市場、Amazon、ヤフーショッピング、ヨドバシドットコム、キタムラネットショップなど。
店舗で直接手に取って見たい場合は、ヨドバシカメラのような大きな店舗に行くとたくさんありますが、小さい店舗は、品数も在庫数も少ないのが現状。
おすすめの写真台紙
写真台紙を作るのが初めての方は、
- 2Lサイズ(キャビネサイズ)の2面台紙が、作りやすい
モノづくりが好き、得意な人は、
- 六切りサイズ/A4サイズの台紙
- 3面以上の台紙もOK
七五三の記念写真を入れるなら、厚みのあるしっかりした高級台紙が良いです。
高級と言っても、お値段は、お手頃価格なのでご安心ください♪
初めてでも作りやすい2L2面台紙
台紙作りが初めてなら、まずは2Lサイズの写真が入る台紙から作ってみてください。
写真も台紙も扱いやすいサイズです。
こちらの台紙は表紙のバリエーションが豊富。
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写真館で買うような本格台紙が作りたいなら六切りサイズ
こちらの台紙は六切りサイズ2枚、または六切りサイズ1枚と2Lサイズ2枚が入る写真台紙。
シンプルで高級感のある表紙は、写真館で買うような台紙と同じ。
手先が器用な方やモノづくりが得意な方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
失敗して買い直すとなると、心が痛いので細心の注意を払って制作しましょう。
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できた台紙の保管方法
- 写真台紙は、湿気を避け、直射日光の当たらないところで保管しましょう
台紙は、紙製品ですので、
- 日光や紫外線に当たると色褪せる。変色する。
- 湿気を吸うと変形する。反る
ホコリがついたときは、こすらず、エアポンプで吹き飛ばしてくださいね
写真台紙の贈り方と送り方
写真台紙を贈りものにするときは、
- 透明な袋(OPP袋)に入れる
- お祝い系のデザインシールを貼ると可愛い
- プチプチ(エアパッキン)で包む
- 台紙がピッタリ入る箱にいれる
- 箱が大きいときは、紙やエアパッキンで台紙が動かないようにする
箱の中で台紙が動くと、配送中に台紙の角がつぶれます。
配送業者が箱を雑に扱うのは、よくあることなので、しっかり梱包しましょう。
台紙をダンボールや厚紙に挟んでから箱に入れるのも良い方法です。
2Lサイズの台紙だと、サイズ的に送りやすいです。
六切り以上になると大きくて薄べったいので、合う箱を探すのが難しいです。
通販で台紙を買った場合は、どのように梱包されているか、見ておくと良いですよ。
写真台紙のラッピングについて
2Lサイズの台紙の場合
透明なパリッとした袋(OPP袋)に入れるなら
- 23㎝×23㎝以上の大きさが必要
- 正方形の袋より長方形が良い
- A4サイズでは小さい
- テープ付き袋は、台紙を出すときに出しにくい
六つ切りサイズの台紙の場合
- 33㎝×33㎝以上の大きさは必要
- 正方形の袋より、長方形が良い
- テープ付き袋は、台紙を出すときに出しにくい
袋やシールは、少量で良いので、100円ショップで探すのが良いですね。
まとめ
写真台紙を作るときのポイント まとめ
- 写真台紙は、自宅で作れる
- 写真撮影からが、台紙作りの始まり
- 台紙のサイズを決めてから、撮影しましょう
- 台紙作りが初めてなら「2Lサイズ、2面台紙」が作りやすい
- 写真プリントはフジカラーの紙を選ぶ
- レタッチした画像をプリントするときは「自動補正/色調補正」をはずす
- 台紙を作るときは「汚さない対策」が大事
- 送る場合は「台紙が箱の中で動かない」ようにする