お宮参りでよくある「兄や姉の困りごと」と対処方法
よくあるトラブルを先に知って、防ぎましょう。
お宮参りで、小さいお子さんによくあるトラブルのケースと対処方法をご紹介。
赤ちゃんが誕生してお宮参りへ行くとき
お兄ちゃん、お姉ちゃんがまだ小さいと起こりうる
困りごとと、その対処方法をご紹介します
この記事は、数多くのお宮参り撮影をしてきたスタジオGRACEのカメラマンが実体験をもとに書いています
2人目のお宮参り よくある問題・お悩み
家族が増えて嬉しい!2人目の赤ちゃんのお宮参り。
しかし、小さい兄妹(兄弟・姉妹)を連れてのお参りは前とは違う悩みが出てきます。
上のお子様が、まだ小さい場合、「前より大変だった」という声も…。
まずは、事前にどんな問題やお悩みがあるのか、確認してみましょう。
お宮参りは2回目ですが、今回はまだ小さい上の子を連れてのお参りですので、服装や食事、記念撮影のことで悩んでいます。
どうしたら良いか教えていただけますか?
はい! まず、よくあるご相談や問題をあげてみますね!
- まだ小さいお兄ちゃんやお姉ちゃんの服装、何を着せればいい?
- 泣く、怒る、駄々をこねるなど、ぐずってしまったらどうすればいい?
- 上の子が落ち着きがなく、じっとしていないのですがご祈祷どうしましょう?
- 上の子が落ち着きがなく、じっとしていないのですが写真撮影どうしましょう?
- 小さい子を連れての外食が大変!お宮参り後の食事会、しなくちゃダメ?
では、①~⑤について、どうすれば良いのか、対処方法を詳しくご説明します。
お宮参り お兄ちゃん、お姉ちゃんの服装
幼稚園や保育園、こども園に通っているのであれば、園の制服を着ればOKです。
制服は、冠婚葬祭などの改まった儀式に着ていく正装です。
※園の体操服やジャージ、スモックは正装ではありませんので着用は控えましょう。
幼稚園、保育園、こども園に通っていないお子様や、
通っているけど制服がない/制服はいやだ…という場合は、
男の子ならベビー用のベストを着ているみたいなロンパースやキッズ用スーツがおしゃれ。フォーマルな場にもピッタリです。
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画像をクリックすると詳しく見ることが出来ます。
蝶ネクタイが「お祝いな感じ」があって良いですね~(*^▽^*)
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女の子なら、落ち着いた色のワンピースがおすすめです。
あくまでもお宮参りは、誕生した赤ちゃんが主役の行事です。
可愛いドレスを着せたい!という気持ちは少しおさえて、あまりにも目立つ衣装は控えましょう。
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画像をクリックすると詳しく見ることが出来ます
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履きなれない靴は、嫌がる子どもさんが多いです。
そんな時は、無理をせず、写真撮影のときだけ履かせるようにします。
家を出る前にご機嫌が悪くなると、後のスケジュールがスムーズに進みませんので…(^^;)
はじめての服を着せるときは、和装でも洋装でも、着せる前に素材/生地がチクチクしないか、タグが肌に当たって気持ち悪くないかなど、事前に確認しておきましょう。
パパやママがどうもなくても、皮膚感覚の鋭いお子様の場合には、つらいということがあります。
※写真館・スタジオなどで衣装をレンタルする場合も撮影より前に選びに行き、デザイン・素材・サイズを確認しておくと良いです
感覚過敏とは?聴覚や視覚が敏感な人の特徴と対処法を解説 | OGメディック (ogw-media.com)
泣く、怒る、駄々をこねるなど、ぐずってしまったらどうすればいい?
お子様がぐずるのは、一般的にもよくあることです。
普段ならいいけれど、お宮参りはお祝いの行事ですし、両家の祖父母も参加する場合は特に気を遣います。
できれば良い雰囲気をこわさず、叱らずに対応したいですよね。
では、「なぜ、ぐずるのか」原因から対処方法を考えてみましょう。
お兄ちゃん、お姉ちゃんの気持ちを考えてみましょう
お宮参りで一番多いのが、「お兄ちゃん、お姉ちゃんのご機嫌が悪い!」
特に、上のお子さんが1~7歳くらいの年齢に多いです。
お子様の気持ちを考えてみると…
- 新しく産まれてきた赤ちゃんに、大好きなママやパパをとられた
- 今まで、みんなが自分に注目してくれたのに…
- おじいちゃんも、おばあちゃんも、赤ちゃんのほうばっかり見てる
- かまってもらえなくて、さみしい
- 何をしているのかわからないし、退屈。つまらない。
- はじめての場所でこわい、心配、不安
こんな感じです。
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小さい子は、言葉で気持ちを表現することができません。
ですので、自分が感じている不満を「泣く、怒る、ぐずる」といった行動で表します。
そうなった場合、何が一番困りますか?
とくに、写真撮影ですね。
上の子の機嫌が悪いと、すごく時間がかかります。
家族写真のときに、わざと下を向いたり、しゃがみこんだり、走って逃げたり…
これは本当に良くあります。
撮影に時間がかかると、あとの食事などの予定がすべて遅れてしまいます。
お店に予約を入れているので、両親もイライラ…ということに。
お宮参りの主役は、赤ちゃんですが、全体の流れがスムーズに進むかどうかは、
お兄ちゃん、お姉ちゃんにかかっていると言っても過言ではありません。
困らせる行動をすることで、みんなが自分を見てくれるとわかると、さらにエスカレート。
もう、写真どころではありません。
では、これを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか?
困った行動を防ぐには…?
普段からできること
- 上の子が赤ちゃんを可愛がったら、ほめる
- 上の子が赤ちゃんのお世話を手伝ってくれたら、ほめる
- 上の子が良い行動をしたら、ほめる
- 家事を少々手抜きしてでも、コミュニケーションの時間を作る
- 「Kちゃん(赤ちゃん)は、Aちゃん(上の子)のこと、好きって言ってるよ」としょっちゅう言い聞かせる
- パパも、ママも、あなたのことが大好きだよと言葉できちんと伝える
「良いことをするとほめられる・ママやパパが喜ぶ」ということをお兄ちゃん、お姉ちゃんが理解できるように教えます。
それには、良い行動をしたら、ほめるのが一番!
お宮参りの当日は、何かと忙しく、バタバタしますが、「ほめる」は忘れずに。
お祖父母様にも協力していただき、お兄ちゃん、お姉ちゃんにさみしい思いをさせないように心がけましょう。
お兄ちゃん、お姉ちゃんがすねたり、駄々をこねたり、困った行動をしたとき、お菓子やジュースを与えるという対処方法は良くありません。
「困った行動をすれば、何かがもらえる」と思ってしまうと、後々の育児がしんどくなりますし、七五三のときにも同じことが起こります。
お宮参り当日にできる対処方法
お兄ちゃん、お姉ちゃんの機嫌が悪くなったときは、まず、理由を考えて、声をかけてあげましょう
- 「おなかが空いたの?」
- 「ねむいの?」
- 「服がしんどいの?」
- 「足が痛いの?」
- 「たいくつしちゃったかな?」
おなかが空いているのであれば、飲食可能な休憩所で、軽食/おやつをあげましょう。
食べられない状況のときは、「これが終わったら食べようね」と、「いつ、食べられるのか」を教えてあげましょう。
眠たいときも同じで、「これが終わったら車の中でお昼寝しようね」など、「いつ何ができるのか」を伝えます。
それから、着なれない服、履きなれない靴が体に合わず不快なら、写真撮影とご祈祷のとき以外は、普段着に着替えさせてあげましょう。
お気に入りの ぬいぐるみや おもちゃがあれば、2~3個 持って行くと役立ちます。
それで、空腹や眠気を紛らわせることも出来るし、持っているだけでご機嫌になることもあります。
※できれば、音が出ないおもちゃのほうが無難です。
大切なので、もう一度、言います。
お宮参りは、赤ちゃんに気をとられがちですが、ご家族で協力し、お兄ちゃん、お姉ちゃんがさみしい思いをしないように見ていてあげてください。
お子様が「ごきげんななめ」にならないために…
- 赤ちゃんばかりに気をとられず、お兄ちゃん、お姉ちゃんとも、しっかりコミュニケーションをとる
- 気持ちを察して、聞いてあげる ( 気持ちを代弁してあげる )
- 声かけはこまめに
- しっかり褒める
- 物理的に不快な要因を取り除く(服、靴などからくる不快感)
- 食事の内容や時間を調整し、あまりにも空腹にならないよう配慮する
- おやつ・軽食を用意しておく
- おもちゃを準備しておき、必要に応じて使う
- お子様が元気な午前中にお宮参りを済ませる(お昼寝の時間にかからないように)
- 真夏の暑い時期、真冬の寒い時期など、気候の厳しい季節は控える
じっとできない上の子、ご祈祷どうする?
お宮参りは神社へ行き、赤ちゃんが無事に誕生したこと、感謝の気持ちを神様に伝え、健やかな成長を願う行事です。
神社では、参拝し、ご祈祷を受け、初穂料を収めるのが一般的。
しかし、小さい子供を連れてのご祈祷は不安というママも多いです。
では、ご祈祷のときはどうすれば良いのでしょうか?
外で待つのもあり!
神社やお寺の規模によりますが、ご祈祷は、何組かのご家族といっしょになることが多いです。
特に、土曜日、日曜日、祝日、大安の日の午前中は混みあいます。
たくさんの人がいる中でのご祈祷、お子さんが落ち着きなく騒がしくしてしまったら…
と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、ご祈祷の間だけ、別の場所で待つというのも一つの選択肢です。
実際に多いのは、パパやママのご兄妹に来てもらって、ご祈祷の間だけ、外で待っていてもらうというパターンです。
ご祈祷は全員で参加しなければならないという決まりはありません。
宗教上の問題で、パパ、またはママだけご祈祷に参加しないご家庭もありますし、
父方、母方、どちらかのお祖父母様が遠方で参加できないこともありますので。
昔は、お宮参りは、赤ちゃんとパパ、パパのご両親で行う、父方の行事でしたから
何が何でもみんな揃ってご祈祷しなくちゃ!と考えなくても大丈夫。
お兄ちゃん、お姉ちゃんを外で待たせるのが難しい場合は…?
お兄ちゃん、お姉ちゃんを外で待たせるにしても、見てくれる人がいない~(>_<)
そんなときは、いっしょにご祈祷に参加しましょう。
社殿に入る前にお子さんと「今から、神様にご挨拶に行くから、大きな声を出したり、走り回ったりしないでね」とお約束しましょう。
ご祈祷の時間は20~30分。
お宮参りや七五三のご祈祷では、大きな声で泣く子もいるし、ぐずる子もいます。
みなさん、お子様連れですし、小さな子どもに対しての理解はありますから、少々のことは気にしないで大丈夫です。
ご祈祷をせず、普通に参拝するだけでもOK
ご祈祷をしなかったからと言って、マナー違反になることもありません。
普通に参拝するだけでもOK。
20~30分のご祈祷中、小さいお子様をじっと座らせておくことに抵抗がある方もいらっしゃいます。
お宮参りは、必ずご祈祷をしなければいけないという決まりはありません。
しかし、ご実家のお祖父母様のお考えもありますので、ご祈祷をするか、しないかは、相談して決めましょう。
※参拝やご祈祷をせず、出張カメラマンを帯同して、神社で記念撮影だけして帰るのはマナー違反です。
小さい子を連れての外食が大変!お宮参り後の食事会、どうする?
赤ちゃんと、小さいお子さんを連れての外食は、結構大変。
泣いたり、騒いだりすれば、周囲にも店舗にも気を遣います。
お参りの後の食事会、皆さん、どうしているのでしょうか?
お宮参りの後、食事会…
小さな子どもを連れての外食、何かと気を遣うし、心配なんですが…
では、赤ちゃんや小さいお子様を連れての外食で、他のママたちがやっている工夫をご紹介しましょう
大人が集まると、ついつい時間も長くなりがちですので、お子さんへの配慮は必要ですね
お店選び
お店選びのチェックポイント
- 個室はある?
- 和室はある?
- お子様メニューはある?
- キッズルームがある?
- おむつ替え台はある?
お子様連れですと個室が落ち着けて良いです。
和室は、首の座っていない赤ちゃんを寝かせることもでき、ママもリラックスできます。
お子様メニューやキッズルーム、おむつ替え台のあるお店は、「お子様連れでも来てくださいね!」のサインです。
あ!和室は、ママや赤ちゃんにはおすすめですが、足やひざが悪い方にはキビシイですよ。
ご親族のお体の状態も、予約前に確認しておくと良いでしょう。
お店を予約するとき
お店を予約するときは、
- 赤ちゃんや小さいお子様がいること
- 予約した時間に遅れるかもしれないこと
をお店に伝えておきましょう。
ご祈祷や写真撮影が時間通りに済まない場合に、焦らずにすみます。
アレルギーなどでお子様の食べる物を持ち込みたいときは、持ち込みが可能かどうかも確認しておきましょう。
お店に行くとき
音の出ないおもちゃを持って行きましょう。
食事中に遊ぶのはいけませんが、食事が終わり、みなさんで歓談しているときはお子さんがたいくつします。
座って遊べる「ぬり絵」や「パズル」、「絵本」などがおすすめです。
おもちゃを出すときは、お祖父母様にひちこと「食事の席なのに、失礼します」と声をかけ、おもちゃで遊ばせても良いかお伺いしてからにしましょう。
携帯電話で動画を見せたり、ゲームをさせるのは、あまりおすすめしません。
食事の席で携帯電話/スマートフォンをさわるのはマナー違反です。
どうしても…というときだけ、使うようにしましょう。
使用する場合は、音を消すか、最小にするのも忘れずに…。
外食は避け、自宅で食べるのもあり
ご両親を自宅へ招き、仕出し弁当やケータリングを注文する方も多いです。
おうちですと、赤ちゃんやご兄妹もリラックスできるのが良いですね。
まわりの目を気にする必要もありません。
お料理を自宅まで持ってきてもらえば、作る必要もなく、ラクチン♪
しかし、小さいお子様がいると部屋がいつも散らかっている状態になりがち。
お掃除や片付けが面倒くさいという場合には不向きです。
ケータリングや宅配の仕出し弁当は、料金の相場は2000~5000円くらい
外食のお店を探すなら、地域や金額など条件を絞って検索できるコチラのサイトが便利です
お宮参りだけにして食事会はなしでも良い
ママや赤ちゃんの体調を考え、食事会をせず解散するのもありです。
産後間もない時期ですから、体調がきつそうだなと思ったら、ご家族で相談しましょう。
体調がすぐれないときは、お宮参りの時期をずらすことも考慮して、くれぐれもご無理のないようになさってください。
記念撮影・写真撮影はどうする?
一生の思い出になる記念の日。
やはり、写真はプロのカメラマンにお願いしたいという方は多いです。
では、赤ちゃんと小さいお子さまのいらっしゃるご家族の撮影をうまく、スムーズに行うにはどうすればよいのでしょうか?
必ず予約しましょう
写真館やスタジオで撮影するにしても、出張撮影を依頼するにしても、必ず予約は必要です。
写真館では、予約なしでも撮影は受け付けてくれますが、赤ちゃんや小さいご兄妹にとって、待ち時間は負担が大きく、ぐずる原因に。
お宮参りの記念撮影なら、赤ちゃん・こども撮影をメインでやっている写真館やスタジオへ。
出張撮影でお参りと撮影を同時進行するのも時間短縮になっておすすめです。
小さい兄妹がいることを伝えておきましょう
赤ちゃん撮影や子ども撮影、家族写真を撮っているプロカメラマンは、小さいお子さんへの対応も上手な方が多いです。
お子様の性別や年齢を伝えておけば、お子様の喜ぶおもちゃや小物を用意してくれる場合もあります。
ママ・パパの衣装は…
ママの服装は、着物(訪問着や色留袖)を着る場合、着付け・メイク・ヘアセットなどに時間がかかります。
スタジオによっては、着付けやヘアセットのサービスが無料でついている場合もありますが、待っている間にお子さんが不機嫌になることも。
実際に「1人目のときは着物を着たけど、2人目は洋服で」というママさんは多いです。
あまりにもカジュアルな装いはおすすめしませんが、スーツやワンピース、フォーマルな授乳服などおすすめです。
ちなみに、パンツスーツよりはスカートのほうがフォーマル度は上。
パパの服装は、基本的に礼服やダークスーツ。
ちょっとカジュアルに、ネクタイをせずシャツとパンツの場合でも、写真撮影のときだけジャケットを羽織るほうが、赤ちゃんとの服装とバランスが取れます。
※赤ちゃんのお祝い着(産着/のしめ/掛け着)、ベビードレスは「正装」にあたります。
フォーマルな授乳服は、スタイルもカバーできて人気があります。
シンプルなデザインを選べば、お食い初めや入園式などにも大活躍。
・
まとめ
- まだ小さいお兄ちゃんやお姉ちゃんの服装
- ぐずってしまったときの対処方法
- ご祈祷について
- お宮参り後の食事会について
- 写真撮影・記念撮影について
①~⑤、一般的によくあるご質問や問題について書いてきました。
また、この他有益な情報があれば、随時加筆していきます。