お食い初め 簡単メニュー|白だしでお吸い物
お食い初め料理のお吸い物を白だしを使って簡単に作るレシピを解説。また、はまぐり以外のおすすめの具材もご紹介します。
- お吸い物の作り方がわからない
- 出汁をとるのがめんどくさい
- 蛤(ハマグリ)ではなく、他の食材で作りたい
本記事は、このような方へ向けて執筆します。
これを読めば、
- 自宅で簡単にお吸い物が手作りできる
- 調理時間10分以内でお吸い物が作れる
- 縁起の良い意味のある具材がわかる
このブログは、数多くのお食い初め撮影でお食い初め料理を作ってきたスタジオGRACEカメラマンが執筆します。
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お食い初めにお吸い物は必要?
お食い初め料理は「一汁三菜」
ですので、汁物は1つ、用意しましょう。
なぜお吸い物なのかと言いますと
- 吸い物=吸う力が強くなりますように
という成長を願う意味があるからです。
お食い初め料理には、このような決まりがあります
- 縁起の良い食材を使う
- 季節のもの、旬の食材を使う
- 赤ちゃんが成長に必要な栄養素、食べ物を使う
ですので、ご飯(赤飯)、汁物(吸い物)、主菜(魚)、副菜(煮物、酢の物)を用意します。
塩も必要なので、お魚は塩焼き(焼き魚)で。
砂糖を使ったお祝い用の砂糖菓子などをつける地域もあります。
香の物(漬物)も用意しますが、本然料理では飯物と香の物は1品に数えません。
香の物=「幸の物」で縁起が良いとされています。
※一汁三菜
一汁=1つの汁物
三菜=主菜1つと副菜2つ
ごはんとお漬物は数えない
お食い初めのお吸い物、はまぐり以外でも良い?
結論から申し上げますと、
- はまぐり以外の具材でもOK
お食い初めや女の子の初節句、ひな祭りには、蛤(ハマグリ)のお吸い物が定番。
しかし、蛤は、
- 手に入りにくい
- 値段が高い
- 砂抜きなどの下準備がめんどう
- 買ってきても貝が割れたり、死んでいることがある
などの理由で、使いにくいと感じる人も多いです。
蛤は、縄文時代から食べられてきた親しみのある貝ですが、現在では生息地も限られていて、国産ハマグリは水揚げ量もとても少ないです。
一般的にスーパーなどで売られている蛤は日本の物ではなく、中国、台湾、韓国などからの輸入品。
蛤がお食い初めなどの伝統行事に使われる理由は、同じ貝の殻しか合わないため、「ピッタリ合わさる=良い人とあう=良縁に恵まれる」ということで、「赤ちゃんが将来良い伴侶と出会えますように」と願うためです。
ハマグリの代わりにお祝いにぴったりな具材
縁起が良いとされる食べ物は、たくさんあります。
その中で、お吸い物の具材に合うものをご紹介します。
赤ちゃんの健やかな成長を願う食材
元気に育ってほしいと願うなら、この食材!
筍(タケノコ)
たけのこは、男の子の初節句や子どもの日にもよく食べられる食材。
生命力が強く、短時間でぐんぐん成長し、まっすぐ伸びることから「子どもの健やかな成長」を願う祝い事に使われます。
また、勢いよく伸びるため、「出世」や「成功」の象徴。
簡単・時短調理なら
- タケノコの水煮
- スライスたけのこ
- 冷凍たけのこ(カット済み)
を使うと便利!
長寿・長生きを願う食材
「長生きしてね」の意味を込めるなら、この食材!
海老(エビ)
- ヒゲがあり、腰が曲がっていることから「不老長寿」の象徴
- 勢い良く飛び跳ねるので「運気の良さ」の象徴
加熱すると赤くなる海老は、見た目にも美しく、味も美味しいので人気のある食材です。
海老は、「腰が曲がるまで」という長寿の願いを込めて、お正月やお祝のお料理に昔からよく使われています。
簡単・時短調理なら
- むきエビ
- ボイル海老
- 寿司エビ(寿司用に調理された海老)
- えび団子(練物)
- 桜エビ、アミエビ、干しエビ
を使うと便利!
赤(朱色)には邪気を払い、厄除け・魔除けの力もあると言われています。
鯛(たい)
お食い初め料理では、尾頭付きの祝い鯛(タイの塩焼き)を主菜にしますが、切り身をお吸い物の具として使っても良いです。
鯛は40年以上生きる長寿な魚。
また、体がピンクで縁起の良い「紅白」の紅を思わせることから、お祝いの行事では定番の食材です。
簡単・時短調理なら
- 鯛の切り身
- 刺身用の鯛
- 鯛しゃぶ用の切り身
を使うと便利!
昆布
昆布は、古くから「不老長寿」の薬とされてきました。
コブは、繁殖力が高く「子孫繁栄」として結納や結婚のお祝いでの贈り物にも使われます。
また、夜に昆布を食べると「夜こんぶ=喜ぶ」で、良いそうです。
昆布巻きなどは、お正月のおせち料理でも定番。
簡単・時短調理なら
- とろろ昆布(おぼろ昆布)
を使うと便利!
麺類
細く長く生きるという意味で、麺類も縁起の良い食べ物とされています。
そば、うどん、そうめんなど。
お食い初めのお料理セットを注文すると紅白の麺類をプレゼントしてくれるところもあります。
簡単・時短調理なら
- 湯で時間が短い素麺
- そのまま食べられる麺類
を使うと便利!
大みそかに蕎麦を食べるのは、蕎麦が切れやすいことから「悪運を切る・厄を切る(落とす)」という意味があります。
良縁、縁結び、家族の絆を願う食材
将来良い人との出会いに恵まれますように…と願うなら、この食材!
三つ葉
香が良く、色もきれいな三つ葉は、日本料理には欠かせない食材。
茎/軸の部分をさっと茹で、くるんと結んだ「結び三つ葉」は、お吸い物によく合います。
結び三つ葉は、さすがに市販品はありませんが、簡単に作れます。
また、結ぶのが手間なら、そのまま葉をちぎって浮かべるだけでもOK.
季節を感じる食材
旬の野菜などを使うと季節感もあり、栄養価も高いので良いですね。
- 春なら、菜の花
- 初夏は、わかめ
- 夏は、オクラ
- 秋は、松茸、きのこ
- 冬は、レンコンやゴボウなどの根菜
など…。
汁物を華やかにする食材
ねじり梅(人参・大根)
にんじん、だいこんを花型に飾り切りしたもの。紅白できれいです。
紅白のかまぼこ
そのままでも良いですし、飾り切りにしても可愛いです。
花麩・手毬麩
水で戻して使いますが、お吸い物なら、そのままポイっと入れてもOK。
汁気を吸って、自然と食べられる状態になってくれます。
お食い初めに欠かせない食材、幸せを願う食材
★タコ
タコ=多幸 で、たくさんの幸せ
ぶつ切りやスライスのゆでだこをお吸い物に入れると美味しいです。
煮物や酢の物は面倒くさいという方は、お吸い物の具にしても◎
★梅干し
梅干しは、そのままお食い初め膳に置くことがおおいですが、お吸い物の具にしても美味しいです。
青じその葉も合わせると色どりもきれい。
少し酸っぱくてさわやかな風味のお吸い物になります。
白だしでお吸い物を作る方法
お吸い物は、本格的に作ろうと思うと、鰹節や昆布で出汁をとります。
しかし、育児で忙しい時期は、材料を準備するのも、だしを用意するのも大変。
少しでも時間と手間を短縮したいですよね。
そんな方には、「白だし」を使うのがおすすめ。
白だしでお吸い物を作る方法は、
- 白だしにお湯を足すだけでお吸い物が完成
加熱しなくて良い具材なら、お鍋も不要です。
基本の材料と作り方
材料
- 白だし
- 水(お湯)
これだけです。
分量
白だし大さじ1に対して、水200~250mlくらい
メーカーにより、多少異なるため、水の分量は白出汁のパッケージをご参照ください。
また、具材により塩や醤油を足して味を調整してください。
塩分を多く含む食材の場合は、水を多めにしましょう。
- 大さじ1=15cc
- 小さじ1=5cc
※単位についって「1cc」と「1ml」は同じ分量です。
①白だしにお湯を注ぐだけでお吸い物ができる具材
- とろろ昆布
- 寿司えび(寿司用に調理済みのエビ)
- かまぼこ
- カニカマ
- かいわれ
- 三つ葉
- 花麩
- 手毬麩
- 豆腐(花型に抜くと可愛い)
- 茹でてある麺類(コンビニ弁当なども利用できる)
- 錦糸卵(冷凍食品)
- 干しアミエビ
- 戻した乾燥わかめ
- 小口切りのネギ
- 柚の皮の千切り
②加熱が必要な具材の時は…
鍋に白だしと水を入れ、具材も入れて加熱。
水分が蒸発して減った場合はお湯を足して味を調整。
卵などのすぐ火が通るものは、白だしと水が沸騰してから加えます。
加熱に時間がかかりそうなものは、電子レンジでチンしてから入れると早くできます。
無添加の白だし
授乳中のママやアレルギーがある方にとっては、添加物って問題ですよね。
白だしの添加物が気になるという方は「無添加の白だし」もありますので、リンクを貼っておきます。
料理が簡単になり、美味しいので授乳中のママには、特におすすめです。
無添加の白だし
だし屋がつくった無添加の白だし しあわせ
- いわし煮干(国内製造)
- とびうお煮干
- 昆布
- いわしぶし
- 干し椎茸
- 食塩
- 砂糖
原材料は、これだけ!
食品添加物、たんぱく加水分解物、酵母エキスも不使用
300mlで、お味噌汁60人分、煮物40人分作れます。
白だしは、タコの酢の物や、紅白なます、筑前煮、漬物などにも使えますよ!
買うと重い調味料は通販で自宅に届けてもらうと助かります。
赤ちゃんに飲ませても良い?
- 生後100日ほどの赤ちゃんには、味が濃すぎるのでダメ
お箸の先で、くちに、ちょんちょんとつける程度にしておきましょう。
お食い初めは、食べさせる真似をするだけの儀式です。
ちなみに歯固めの儀に使う小石も、地域によっては実際に歯茎に当てたりしますが、危険と思ったら無理せずに、やめておきましょう。
そんなことをしなくても丈夫な歯は生えてきます。
正式なお食い初めのやり方や手順は、地域やご家庭によって異なりますので、わからなければ、祖父母に聞いてみましょう。
両家のご両親に聞いてもわからない場合は、特にこだわりがないということで、一般的な順番でOK。
一汁三菜の「汁物」の嬉しい効果
和食の基本「一汁三菜」は、栄養バランスが自然ととれる献立になります。
そして、汁物には、
- 体を温めて代謝を良くする
- 食べ物の栄養を逃さず丸ごといただく
- 温かさが心を安心させる
といった効果があります。
ダイエット、冷え性、リラックスにもいい♪
行事の時だけでなく、ふだんの食事でも、ごはんと汁物をセットにすると良いですね。
まとめ
お食い初め料理にかかせないお吸い物。
白だしを使った簡単レシピをご紹介しました。
赤ちゃんが産まれると、お宮参りやお食い初め(百日祝い)、ハーフバースデーなど、2~3か月ごとに行事が続きます。
育児をしながらの準備は本当に大変ですので、できるだけ便利なものを利用して、ママの負担を軽くしてくださいね!
お食い初めの食器については、お宮参りのときに神社で授かったものがあれば、それを使いましょう。
漆器を買う場合は、男の子用と女の子用で外側・内側の塗りの色が違います。ご注意ください。